日当たりがゼロになっても違法にならない!【日影規制】
分譲マンション選びにとって、日当たりは非常に重要です。これは勿論ですが、新築・中古を問いません。
日当たりは日々の生活にも大きく影響を及ぼしますが、何よりも資産性の有無を大きく左右します。
日当たりには用途地域が大きくかかわってきます。マンション建設においては、用途地域によって日照にかかわる規制が大きく異なります。とくに分譲マンションなどの中高層建築物の場合には、建築基準法で近隣の建築物などに一定時間以上の日影を与えないようにする「日影による中高層建築物の高さの制限」が、厳しく建築基準法によって課せられています。いわゆる「日影規制」です。これについて知らないと、ある日を境に日当たりがゼロという住環境になる可能性が大いにあるのです。
例えば、商業地域では日影規制がほぼありません。要するに、計画建築物によって近隣の建物に日が当たらなくなっても良いエリアなのです。ここでは日当たりは無視して建物を建てることが、現実的にできるのです。繁華街などで、いちいち日影規制を設けていては、繁華街にならないという考えかたなのです。商業地域に住む場合は、騒音や日照問題で難点があるのはやむを得ないことを覚悟しなければならないのです。また、用途地域によって異なるのは日影規制だけではありません。建ぺい率や容積率といったことも大きく変わってきます。
【日影規制】
【建ぺい率】
【容積率】
この建ぺい率や容積率は、マンションの建て替え問題などにも影響してくる数字で、大変重要な数字なのです。購入時の条件確認も大切ですが、将来的な視野も必要なのだ。建て替えについては後々取り上げるが、マンションの建て替えを考えたときに、敷地に余裕があり規定の容積率や建ぺい率に達していない場合は、建て替え以前よりも大きなマンションに建て替えることが可能です。
このような規制があれば、日当たりが悪くなることはないと素直に思う人もいるでしょう。しかし、実際には、日影規制があっても日照時間が短くなったり、ゼロになったりするケースでのトラブルが起きているのが実情です。
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