一流マンションは、プラスターボードの厚みが12.5ミリ!!

一流 プロが教える賢い物件選び

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「12・5ミリ厚」使うデベロッパーは一流

このサイトの読者の多くは、超大手・大手デベロッパーが一流だと認識していらっしゃると思いますが、それは大きな間違いです。間違いと言い切るのは大げさかもしれませんが、そう言える部分もあります。

ですから、中小のデベロッパーでも一流の会社がありますし、超大手・大手デベロッパーでも三流以下の会社がたくさんあるのです。これがマンションデベロッパーの現実なのです。

 

一流デべ

これまでに約50社くらいのデベロッパーとお付き合いしました。大手の財閥系から地方の小さなデべさんまで。それぞれのデベロッパーで考え方は異なります。さらにに言えば、施工にあたるゼネコンも同様です。スーパーゼネコン・大手ゼネコンでも三流の会社もあれば、中堅ゼネコンでも一流があるのが現実です。デベロッパーの質をどこで見分けるかです。一番簡単な見分け方は、住戸内の間仕切り壁に使っているプラスターボード(石膏ボード)の厚さです。

 

 

★12.5ミリのプラスターボードを採用している新築分譲マンションを買いましょう!!

 

 

12.5ミリのマンションを買いましょう!!

ぼーど

通常の新築分譲マンションなどで使っているプラスターボードの厚さは、2種類と言ってよいでしょう。

9.5ミリか、12.5ミリです。

当然、12.5ミリ厚のプラスターボードのほうがいいのです。遮音性、断熱性、耐衝撃性ともに9.5ミリ厚のプラスターボードより、明らかに勝っています。購入者には決してには見えない所ですが、ここで一流と三流の違いがはっきり出ます。12.5ミリ厚のプラスターボードを使っているデベロッパーは一流です。

さらに、遮音性が必要な間仕切り壁(寝室と水周りの境)には、12.5ミリ厚のボードを二重貼りしています。そしてこの間仕切り壁を、二重床下のスラブ上から二重天井上のスラブ下まで設置しています。こうすれば遮音性はかなりのレベルで担保されます。あえて言うなら、三流デベロッパーでも同じ場所には9.5ミリ厚のボードを二重貼りしています。

それではいったい工事費でどれくらい違いが出るのでしょうか?

通常、一般的な新築分譲マンションのひと住戸当たりの概算工事費は、その規模にもよりますが、2,000〜2,500万円と言われています。100戸で総工事費は約20億円くらいです。では、9.5ミリ厚のプラスターボードと、12.5ミリ厚のプラスターボー・ドを使用した場合の工事費の違いはどれくらいだと思われますか? 1住戸当たりで約20〜30万円です。売値で1住戸当たり約10〜20万円くらいの上昇です。工事費のアップは0.7~1.0%です。うまくゼネコンと交渉すれば折衝できる範囲です。目に見えない所には金を使わない!!それが三流デベロッパーの典型的手法なのです。

綺麗なモデルルームだけを見て感化されてはいけません。モデルルームや販売事務所に置いてある設計図の仕上表を見れば一目瞭然です。素人でもわかります。

 

数字が分かればアホでも理解できます。

 

専有部分の住戸の洋室の壁欄に下地という欄がありますから、そこを見てください。PB12.5ミリ(プラスターボード12.5ミリ)と書いてあれば一流です。もうマンションを買ってしまった方は、竣工図が管理人室に置いてあるはずですから見せてもらいましょう。竣工図の中の意匠図面を開いてください。見方は全く同じです。PB9.5と書いてあったら、あなたの選定眼は節穴だったわけです。逆に、低価格のマンションであっても、PB12.5と書いてあればいい買い物をしたといえるでしょう。

PB9.5  PB12.5

※新築分譲マンション価格の高騰要因とは?

 

耐火性能も異なる 【12.5ミリ・9.5ミリ】

耐火性能マンション

厚みと耐火時間の関係

プラスターボードの厚みは耐火時間と密接な関係があり、厚みが増すほど、耐火性能が向上します。日本の一般的な耐火試験で得られたデータをもとに、以下のような耐火時間が設定されています。

12.5ミリ厚のプラスターボード
一般的に、30~60分程度の耐火性能が期待できます。これは建物の避難時に一定の時間的猶予を与えるもので、住宅や商業施設の間仕切り壁、特に火災時に建物内の火の広がりを抑えるために使用されます。
9.5ミリ厚のプラスターボード
通常の単張りでは20~30分程度の耐火性能に留まります。二重張り(例えば、9.5ミリ厚を二重に張る場合)にすることで、約30~45分の耐火性能が期待される場合もありますが、12.5ミリ厚には劣ります。

発煙性と有毒ガス発生量

耐火性に加え、プラスターボードの発煙量や有毒ガスの発生量も考慮する必要があります。

12.5ミリ厚のプラスターボード
厚みがあるため、火災時の炭化速度が遅く、発煙量が少ないのが特徴です。プラスターボードの主成分である石膏(硫酸カルシウム)は火災時に比較的安定しており、有毒ガスの発生が少ないため、火災による健康リスクも抑えられます。
9.5ミリ厚のプラスターボード
比較的発煙量が多く、特に薄いことによって炭化が早く進むため、火災時の煙が早く発生する傾向があります。ただし、有毒ガスの発生は石膏を基にしたボードのため少なく、安全性が確保されていますが、耐火時間が短いため、避難には注意が必要です。

耐火試験における温度上昇特性

耐火性を測るうえで、火災時の温度上昇に対する特性も重要な指標となります。日本のJIS耐火試験では、火災発生から1時間以内の温度上昇をチェックします。

12.5ミリ厚のプラスターボード
温度上昇に対する抵抗性が高く、火災発生から30分経過した時点で温度上昇が200℃以下に抑えられることが多いです。このような性能により、火の進行を食い止め、周囲の部材への延焼を防ぐことができます。

9.5ミリ厚のプラスターボード

比較的早い段階で温度が上昇するため、30分経過時に温度上昇が200℃を超える場合があります。そのため、他の耐火構造と組み合わせて使用することが推奨されます。

耐火性に関連する規格や認証

プラスターボードの耐火性能は、各国の規格に基づいて認証されることが一般的です。日本では石膏ボード協同会の耐火認証が適用され、厚みに応じた規定が存在します。

12.5ミリ厚
多くの製品が30~60分の耐火認証を取得しており、一般住宅や公共施設の仕切り壁として使用可能です。
9.5ミリ厚
20~30分の耐火性能が要求される場所で使用可能ですが、12.5ミリ厚に比べると用途が限定されます。

 

 

結論:一流マンションは12.5ミリ

一流のデベロッパーは、グレードが違っても、基本的に大切な所では質を落としません。大手でも三流デベロッパーは、グレードによって大切な所の質を平気で落としています。皆さん十分気をつけましょう。

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