マンションのモデルルームのポイント
最近はインターネットで情報を集めることが主流になっています。気に入ったマンションを見つけたら実際にモデルルームに行ってみましょう。モデルルームは、マンションの一室を仮設で再現したものです。正確にはその再現した部屋自体を指し、販売センターやマンションギャラリーの中にありますが、販売センターやマンションギャラリー自体を含めて「モデルルーム」とも呼ばれています。ここでは商談を行ったり、契約をしたりします。また、パンフレットや図面集、管理規約などの資料もあります。モデルルームに行くと、まずアンケートに記入することになります。アンケートには、支障のない範囲で、できるだけくわしく書いておいたほうが良いでしょう。アンケートにきちんと記入しないと。ひやかし々と思われて素気ない対応になってしまうこともあります。ここで担当の営業マンにいろいろと説明をしてもらうので、その会社やスタッフの雰囲気などを感じ取りましょう。
モデルルームは仮設と棟内
モデルルームは大きく分けて「仮設モデルルーム」と「棟内モデルルーム」の2つに分けられます。
マンションは多くの場合、建物が完成する前に販売されるので、実際にマンションが建てられる場所とは別に「仮設モデルルーム」が作られます。部屋のタイプは限られているので、自分の希望する住戸とは異なる場合は、広さや設備などの違いを聞いたり図面等で確認しましょう。「仮設モデルルーム」のため、コンクリートスラブや天井高、通風、日当たりや眺望などは再現されていません。壁や床を叩いてみても、壁のつくりは本物とは違うので意味がありません。梁なども再現されていないことがあるので、図面で確認してください。天井の高さも実際とは異なる場合もあります。モデルルームには、床の断面などの「構造模型」がある場合もあります。住宅の基本性能についてもよく見てください。モデルルームは現地から離れた場所に作られることも多いので、必ずマンションの建設地にも行ってみて、周辺環境や利便施設、駅までの道なども体感しておきましょう。
棟内モデルルームは実物を見ることができる
「棟内モデルルーム」は、完成したマンションの一室を公開して作られます。これは実際のマンションを見ることができるので、スラブ厚や梁など実際の様子がわかります。この場合も、自分の希望する住戸のタイプと違う場合はよく確認してください。部屋の広さや高さなど、メジャーを持っていって計ってみてもいいですね。方位もコンパスで確認してください。また共用部分も実物を確かめることができます。
共用部分はエントランスやエレベーター、駐車場からゴミ置き場など、実際の生活にそった目で見てみましょう。モデルルームでは、調度品やオプションの設備などで大変きれいに仕上げられています。壁や床に使われている内装材や、キッチン、バスなど、オプションのものには「オプション」とシールなどで表示してあります。標準仕様かオプションかをよく確認してください。また、オプションを選ばなかった場合の標準仕様についても知っておく必要があります。「モデルルームは厚化粧」といわれます。モデルルームも家具やオプションのない「素顔」の状態で判断したいものです。
モデルルームの注意点!!
モデルルームには、マンションから離れた場所に建設される「仮設モデルルーム」とマンションの一室を開放した「棟内モデルルーム」があります。一般的にモデルルームと言われるのは、「仮設モデルルーム」になります。まず、それぞれ共通で確認したい部分について紹介しましょう。
●持参品の確認
どちらの場合も、「物件チェックの持参品」は忘れないようにしましょう。モデルルームめぐりを一件だけで済ます人はいないでしょうから、のちのちの比較検討・記憶の整理などに役立ちます。
●「最上級」の仕様だと理解しよう
ひとつのマンションには、いくつかのタイプの住戸が川意されています。同じマンションでも、3LDKの部屋もあれば4LDKの部屋もあり、両側を住戸にはさまれて開口部が一面の部屋もあれば、角部屋で開口部が二面の部屋もあります。物件をとにかく魅力的に見せるために、もっともグレードが高く、見栄えのするタイプがモデルルームになっています。さらに、室内の仕様もすべて最上級です。
首都圏の場合、同じマンションでも夕イプによって数千万も価格に開きがあることがあります。「いろんなタイプがあるけど、いちばん安いタイプなら手が届きそう」と思ってモデルルームに出かけたのなら、その素晴らしさに舞い上がってはいけません。そのマンションで「いちばん見栄えのする間取り」のタイプに、「可能な限り最高の仕様を施したもの」、それがモデルルームです。「希望のタイプは部屋がひとつ少ない、角部屋ではない、DENはない」など、自分の希望タイプとの格差を確かめながら見てください。標準仕様なのか金額のかかるオプションなのかも確認が必要です。しかし、「希望タイプとちがうのなら、モデルルームに行かずにパンフレットだけで十分」と思ってしまうのは早計です。共通の仕様を知ることもできますし、現場にいる営業マンに直接質問することで得られる知識もあり、対応でその会社の雰囲気を感じることもできます。
●インテリアコーディネートにだまされない
本来、モデルルームとは間取りや仕様を見るためのものですから、家具や調度品は必要ないのですが、どこのモデルルームも完璧にインテリアがそろえられています。カーテンなどは、一般家庭のレベルでは考えられないものを使っていることもあります。これは色やテイストをトータルに揃えることで、空間のグレードが上がるというマジックです。目の前にあるものをないものとして考えるのは難しいものですが、「自分の家の家具」を置いたところを想像するのは意外と容易でしょう。アーティスティックな形のマガジンラックに洋書を飾るような演出を、自分の暮らしと切り離して考えましょう。
●小さめの家具で部屋を大きく見せている!
モデルルームのリビングダイニングには、たいていソファセットとダイニングテーブルが置かれています。どちらも結構、スペースをとる家具ですが、モデルルームを見ると、まだまだゆとりがある印象を受けます。これで「広いと思ってはいけません。部屋が広いのではなくて、通常使用する家具よりも、少し小さめのものを置いているだけなのです。「売るためにはなんでもするという業者は、モデルルーム用に通常サイズの80%の大きさの家具を特注していることもあります。ためしにダイニングの椅子に向かい合って腰掛け、お皿のかわりにパンフレットを置いてみましょう。窮屈さがわかるはずです。隣同士に座ってみると、ひじがぶつかることでしょう。ソファも背の低いタイプは、空間を広く見せますし、家具、壁、床など、室内の色のトーンを合わせてあると、圧迫感がなくなります。つまり、「目の錯覚」なのです。実際に座ったり、勁いたり、持参したメジャーで家具を測ったりすれば、見た目にだまされることはありません。
●動線が重なるところを確認
モデルルームの見学には、ひとりではなく家族と行ってほしいものです。廊下、浴室の手前にある洗面室、キッチンなど、家族の動線が交わるところは意外とあります。そのときにスムーズな行き来ができるスペースがあるのか、実際に確認してみましょう。新築のマンションなら、十分なスペースがとってあると思われますが、実際に住みはじめると家具も置くでしょうし、家族が団子状にかたまったりすることもあります。人がいても引き戸やドアがスムーズに開け閉めできるのか、可動部分はすべて動かしてみましょう。
●家具の配置をイメージ
モデルルームには家具が置いてありますが、それらが実際に家族にとって必要なものとは限りません。入居後、子供部屋に机を置いたら、机の上に乗らないと窓の開け閉めができなくなった、ベッドを置いたらクローゼットが開けられないので布団にしたといった状況は避けたいものです。
「モデルルーム」は現実であって現実ではないバーチャルなものと思いましょう。必要な家具のサイズを事前に把握しておき、モデルルームでメジャーをあてて家具を配置したときをイメージしてください。「絵空事」ではない現実の暮らしを描くことで、そのマンションが自分たちにフィットするかどうかがわかってくるのです。
●建物の模型はオブジェではない
一般的なモデルルームには、建物とその周辺地域の模型が置いてあります。道路と建物・駐車場の位置関係、周辺の地形がくぼ地になっていないか、などを確認しておきましょう。とくに、仮設モデルルームの場合は、建物の全体像を把握することができません。駐車場からエントランスまでのアクセスや共用廊下の形状(雨が入ってこないか)など、入居後に不便と気がついてもあとの祭りです。模型を見て、どうなっているか把握するとよいでしょう。
●キッチンの前に立ち、トイレの便器には座り、浴槽には入ってみる
毎日、つかう部分ですから、高すぎる・低すぎるなど体に合わないサイズだと心身ともにストレスになります。追加料金なしで高さ変更が可能なこともありますので、担肖者に相談してみましょう。
●コンセントの位置、テレビ端子の場所を確認
モデルルームがすっきりして見えるのは、電化製品のコード類を実際につないでいないからです。コードが多いとどうしても部屋がゴチャゴチャして見えます。そこで重要になるのが、コンセントなどの位置や数です。現代人は、リビングのオーディオ製品、キッチンの訓理家電、書斎のパソコンやプリンタなど、実に多くの電化製品に囲まれて暮らしています。必要な場所に必要な数があるか、増やすことは可能なのか、その場合、いくらかかるのかを確認しましょう。
モデルルームでのチェックリスト
【建物・間取り・設備について】
・仮設モデルルームならば現物とどう違うのか(向き・日当たり・壁材・床材など)
・どれがオプションなのか
・自分が希望する住戸とどう違うのか(向き・広さ・階層・間取り・眺望など)
・部屋の配置
・玄関の施錠形態(インターホン・二重鍵)
・キッチン・バスルーム・洗面所の動線
・水廻り機器の仕様
・押し入れ・戸棚・クローゼット・トランクルームの収納量
・建具・内装材の色・質感
・エアコン・床暖房・空調設備
・遮音性・断熱性
・バルコニー・専用庭(1階のみ)の広さ共用部分・管理・その他について
・エントランスの印象のほか受付の形態・宅配ロッカー・郵便(新聞)受け
・耐震性・免震性
・防犯性(オートロック・防犯カメラ・警備形態)
・エレベーターの数と設置場所
・駐車場・駐輪場・バイク置き場
・ゴミ置き場
・集会所・キッスルームなどの共用施設
・管理規約と使用細則
・管理形態
・営業マンの態度
仮設・棟内モデルルーム別チェックリスト
仮設・棟内モデルルーム見学時の共通注意点を述べました。もちろん、それぞれほかに注意すべき点もあります。一覧にまとめたので、見学の際の参考にしてください。
【仮設モデルルーム】
・構造面は参考にしない
・現地の近くにあるなら、最寄の交通機関や
・街の雰囲気を知るために歩いてみる
・現地から離れているなら周辺環境は排除して考える
【棟内モデルルーム】
・周辺環境を確認
・可能なら希望タイプのフロアに行ってみる
・エントランス・駐車場など共用部分を確認
まとめ
モデルルーム見学の要点まとめ
モデルルームの基本情報
・モデルルームには「仮設モデルルーム」と「棟内モデルルーム」の2種類がある
・販売センターやマンションギャラリー全体を「モデルルーム」と呼ぶこともある
・見学時はアンケートに詳しく記入すると丁寧な対応が期待できる
モデルルームの種類と特徴
仮設モデルルーム
・コンクリートスラブ、天井高、通風、日当たり、眺望などは実際とは異なる
・壁や床の構造も本物とは違うため、叩いても意味がない
・梁や天井高も再現されていないことがある
棟内モデルルーム
・スラブ厚や梁など実際の様子がわかる
・共用部分(エントランス、エレベーター、駐車場、ゴミ置き場など)も確認できる
・実際の日当たりや眺望を体感できる
モデルルーム見学時の注意点
・インテリアコーディネートに惑わされないよう注意する
・小さめの家具を使って部屋を広く見せる手法が使われている
・家族の動線が重なる場所(廊下、洗面室、キッチンなど)を確認する
・自分の家具の配置をイメージして空間を確認する
・建物の模型で全体像や周辺環境を把握する
・キッチン、トイレ、浴槽は実際に使用する姿勢で確認する
・コンセントやテレビ端子の位置と数を確認する
チェックリスト
建物・間取り・設備
・希望する住戸との違い(向き、広さ、階層、間取り、眺望など)
・オプションと標準仕様の区別
・部屋の配置と動線
・水回り機器の仕様
・収納量
・建具・内装材の質感
・空調設備
・遮音性・断熱性
・バルコニー・専用庭の広さ
共用部分・管理
・耐震性・免震性
・防犯設備(オートロック、防犯カメラなど)
・エレベーターの数と設置場所
・駐車場・駐輪場・バイク置き場
・ゴミ置き場
・共用施設(集会所など)
・管理規約と使用細則
・管理形態
仮設・棟内モデルルーム別の追加チェックポイント
仮設モデルルーム
・構造面は参考にしない
・現地周辺の環境を別途確認する
棟内モデルルーム
・周辺環境を確認
・可能なら希望するフロアに行ってみる
・共用部分を確認する
コメント