「収納 7~10%」は信用してはいけない!!【分譲マンションの収納率】

収納率 マンションの基礎知識

【PR】

マンションの収納率は7~10%でよいのか?

分譲マンションの収納率は、一体どのくらいあればいいのでしょうか? 一般の主婦の方に伺うと、大抵の方は多ければ多いほどいいとおっしやいます。

最近のマンションでは、住戸専有面積の7〜10%の収納面積があれば良しといわれています。

 

収納率とは?

収納率とは、マンションの専有面積に対して、収納スペースがどのくらいの割合を占めているかを示す数値です。一般的に、収納面積 ÷ 専有面積 × 100 で計算されます。

 

理想の収納率は?

一般的に、マンションの収納率は8%~10%が理想と言われています。しかし、これはあくまでも目安であり、実際のところ、理想の収納率は個人や家族構成によって異なります。

単身者
クローゼットや納戸が中心となるため、収納率はそれほど高くなくても済む場合があります。
夫婦二人暮らし
共働きであれば、帰宅後のリラックスタイムを重視し、収納スペースを多く確保したいと考える人もいるでしょう。
子供がいる家庭
子供の成長に合わせて収納スペースが不足しがちになるため、余裕を持った収納計画が求められます。

15階建てマンションは要注意!!危ない?

 

デベロッパーの差で計り方に違い

マンションの収納率

しかし、この収納面積の算定方法が、デベロッパーによってマチマチなのです。不動産公正取引協議会でも規定しておりません。ここで、一流デベロッパーと三流デベロッパーの違いがまたまた如実に露呈いたします。収納部分の面積の計り方は、建築基準法的には、床から天井まですべて収納仕様になっている所を算入いたします。しかし、これが本当にデベロッパーによって違うのです。信じられないかもしれませんが、現実的にはよくある話です。

三流デベロッパーでは、キッチンの流し台の面積と、その上の吊戸棚の面積を合計して収納面積に算入です。さらに、トイレの上の吊り収納部分や、居問の電話台下の収納部分まで収納面積に算入です。もう、これは立派な虚偽の申告です。一流デベロッパーは、建築基準法的な算定方式で、床から天井まで通しで収納になっている部分を収納面積として算入しています。これが当然なのです。

収納率にこだわる理由とは?

では、なぜ、このように収納率にこだわるのでしょうか?

先ほどお話しいたしましたように、主婦の方がこの数字に非常にこだわるので、売り手のデベロッパーもこの数字を上げようと必死になるのです。主婦がマンション購入時の主導権を握っているからです。たとえ収納率の数字が比較したマンションより少なくても、正当な計算で算出したほうが、収納面積が多い場合がほとんどです。収納場所は量も大切ですが、形や種類のほうがより大切だと思います。

最近はやりのシューズーインークローゼットでびっくりしたことがあります。私の見たマンションのシューズーインークローゼットは、玄関の土間に続いているので、靴を履いたまま出入りでき、ゴルフ用具やスキー、アウトドアグッズが収納可で、下足入れも付いていました。しかし、玄関の土間には下足箱がなく広々としていました。外出する時に、スリッパか靴下あるいは裸足で土間を歩き、シューズーインークローゼットまで行き靴を履くなんて、何を考えて設計しているのか、設計者の常識を疑いました。住戸の玄関の土間は掃除をまめにしても、土埃が付いています。毎日出勤する時に、土埃の付いた靴下で靴を履くなんて信じられません。

帰宅した時もそうです。シューズーインークローゼットで靴を脱いで靴下のまま土間を歩き、土埃をさらに付けて、住戸内廊下を歩くのですから…。このようなことを何のこだわりもなくンションを買う時は、その辺をじっくり観察して決めないと、入居してから、家中が土埃で、フローリングに白く足跡がいつも付いている状態になります。

実際のデータから見る収納率
不動産ポータルサイトなどのデータを見ると、近年では収納率が高いマンションが増えてきています。ウォークインクローゼットや納戸が標準装備となっている物件も少なくありません。しかし、収納率が高いからといって、必ずしも住みやすいとは限りません。

「固定金利」と「変動金利」 

一流デベロッパーの収納率の現実!!

マンションを購入する際、間取りや立地はもちろんですが、収納スペースの有無や使い勝手も重要なポイントです。今回は、ウォークインクローゼットから共用収納まで、マンションの収納に関する様々な視点について深掘りしていきます。

 

ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは、広々とした空間で衣類を収納できるため、多くの女性に人気があります。しかし、その魅力の裏には、いくつかの課題も存在します。見た目以上に収納量が少なく、特に洋服掛けのバーがクロスする部分はデッドスペースになりがちです。

また、ウォークインクローゼットは、構造上、中を歩くためのスペースが無駄になり、実際の収納量は同面積の壁面収納に比べて少ない場合があります。一方で、ウォークインクローゼットには以下のようなメリットもあります。

クローゼットの中を歩きながら洋服を選べるため、開放感があります。棚や引き出しなどを自由に配置できるため、様々なものを収納できます。また、ウォークインクローゼットは、高級なイメージがあり、住宅のグレードを上げる効果があります。

洗面脱衣室の収納
洗面脱衣室には、リネン庫やミラー収納が設置されることが一般的になっています。リネン庫はタオル類や洗濯後の下着などを収納するのに便利です。さらにミラー収納は、洗面化粧台の鏡の裏に収納スペースを設け、アメニティグッズや化粧品などを収納できます。特に、ミラー収納は、洗面スペースをすっきりさせるだけでなく、高級感も演出します。

 

キッチン収納
キッチンには、食品庫(パントリー)が設置されていることが理想です。 非常食や缶詰、調味料などをまとめて収納できます。たまにしか使わない調理器具や食器類も収納できます。食品庫があることで、キッチンがスッキリし、調理スペースも広々とした状態を保てます。

 

共用収納
共用収納は、掃除機や予備のトイレットペーパーなど、家族が共同で使うものを収納する場所です廊下に面していることが理想: 廊下に面していることで、どの部屋からもアクセスしやすく便利です居室に設置するのはNGです。来客時などに開けにくいというデメリットがあります。一流のデベロッパーは、共用収納を廊下に面して設置することを設計基準書で定めていることが多いです。

まとめ

マンションの収納は、住みやすさを大きく左右する重要な要素です。ウォークインクローゼット、洗面脱衣室の収納、キッチン収納、共用収納など、それぞれの収納スペースに求められる機能や使い勝手は異なります。理想のマンションを選ぶためには、収納スペースの配置や大きさだけでなく、収納の質や使い勝手についても十分に検討することが大切です。

【PR】

この記事を書いた人
岩﨑

新築マンションに携わって30年!!
企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

岩﨑をフォローする
マンションの基礎知識
シェアする
岩﨑をフォローする
これからも新築マンション価格は上昇していくと考えるブログ【2022夏現在】

コメント