新築マンションの値引きは可能です!!
まず初めに申し上げましょう。
値引きがある新築分譲マンションは・・・・・
「買うな!!」
が、私の持論です。
しかし、それでも値引きがあるマンションを買いたいと言うなら、値引きができるマンションの特徴や、タイミング、交渉術など、このページでご説明していこうと思います。かなりドープな内容、文量になりますがお付き合い下さい。
新築マンションの値引き交渉術
新築マンションでも、売り手が承諾すれば値引きは可能です。ただし、人気物件や販売状況の良い物件では値引きが難しい場合があります。値引きの可能性は、マンションの特徴や販売状況、時期によって変わってきます。
値引きしやすいマンションの特徴
1. 竣工後または完成済みの物件
一般的に新築分譲マンションは建設中から販売が開始され、完成時にはほとんどの部屋が売約済みとなっていることが理想的です。 しかし、市場状況や価格設定によっては、竣工後(建物の完成後)も販売が続く場合があります。 このような物件は値引きの可能性が高くなります。
【理由】
【買主のポイント】
2. モデルルームとして使用された部屋
マンションの完成後、実際の部屋を内覧用のモデルルームとして使用することがあります。 これらの部屋は、販売終了時に通常より安く販売されることが多いです。
【理由】
【買主のポイント】
3. 竣工から1年近く経過した物件
法律上、新築マンションとして販売できるのは竣工から1年以内です。 1年を過ぎると、たとえ未入居でも中古物件として扱われます。 そのため、竣工から1年近く経過した物件は値引きの可能性が非常に高くなります。
【理由】
【買主のポイント】
4. 残戸数が少ない先着順の物件
マンションの販売は通常、第1期、第2期というように段階的に行われます。 各期の販売終盤で残戸数が少なくなった時期は、値引き交渉のチャンスです。
【理由】
【買主のポイント】
5. 販売会社の決算期が近い物件
多くの不動産会社の決算期は3月です。決算期が近づくと、販売実績を上げるために 値引きに応じやすくなる傾向があります。
【理由】
【買主のポイント】
6. 大規模マンションの後期販売分
100戸以上の大規模マンションでは、販売が後期に入ると値引きの可能性が 高まることがあります。特に、全体の80%以上が売約済みで、残りの販売に 時間がかかっている場合は注目です。
【理由】
【買主のポイント】
これらの特徴を持つマンションは、値引きの可能性が比較的高いと言えます。 ただし、値引きだけでなく、物件の品質や立地、将来性なども総合的に判断することが重要です。 また、値引きの可能性が高いからといって、必ずしもお得な物件とは限らないことにも注意が必要です。 例えば、長期間売れ残っている物件には何らかの欠点がある可能性もあります。
値引き交渉を行う際は、これらの特徴を参考にしつつ、物件の総合的な価値を見極めることが大切です。 また、交渉の際は礼儀正しく、かつ明確な意思表示を心がけましょう。 「この物件に興味があり、〇〇万円までなら購入を真剣に検討できます」といった 具体的な提案をすることで、販売会社側も前向きに検討しやすくなります。
値引き交渉のタイミング
新築マンションの値引き交渉は、タイミングが非常に重要です。適切なタイミングを見計らうことで、 交渉の成功率を高め、より大きな値引きを引き出せる可能性があります。ここでは、値引き交渉に 適したタイミングについて詳しく解説します。各タイミングの特徴や理由を理解することで、 効果的な交渉戦略を立てることができるでしょう。
1. 竣工直後
マンションの竣工(建物の完成)直後は、値引き交渉のチャンスです。特に、竣工時に 未販売の住戸が多く残っている場合、販売会社は早期販売に向けて動き出します。
【理由】
【具体例】
ある100戸規模のマンションで、竣工時に20戸が未販売 だったケースがありました。販売会社は竣工後2ヶ月以内の契約者に限り、最大500万円の 値引きを提示しました。これは、長期的な管理費負担を避けるための戦略でした。
【買主のポイント】
2. 販売会社の決算期前
多くの不動産会社の決算期は3月です。そのため、1月から3月にかけて、特に2月頃が 値引き交渉に適したタイミングとなります。
【理由】
【具体例】
ある大手デベロッパーでは、毎年2月に「決算期特別キャンペーン」 を実施し、指定物件で最大7%の値引きを提供していました。通常は2-3%程度の値引きが 限度だったこの会社が、決算期に向けてこのような大幅な値引きを行ったのは、 販売実績の向上が主な目的でした。
【買主のポイント】
3. 販売開始から一定期間経過後
新築マンションの販売は通常、第1期、第2期というように段階的に行われます。 各期の販売開始から3~6ヶ月程度経過すると、値引き交渉の余地が生まれやすくなります。
【理由】
【具体例】
東京都内の200戸規模のマンションで、販売開始から4ヶ月 が経過した時点で、販売率が60%に留まっていました。当初は値引きを行わない方針 でしたが、この時期から「先着順販売」と称して、残り部屋の一部を最大3%値引いて 販売し始めました。
【買主のポイント】
4. 季節の変わり目
春(3-4月)と秋(9-10月)の季節の変わり目は、不動産市場が活発化する時期です。 この時期は、値引き交渉のチャンスとなることがあります。
【理由】
【具体例】
ある関西の中堅デベロッパーは、毎年4月と10月に「新生活 応援キャンペーン」を実施し、指定物件で最大5%の値引きや、家具付きプランの無料 アップグレードなどの特典を提供していました。
【買主のポイント】
5. 経済状況の変化時
金利の上昇や、景気後退の兆しが見られるなど、経済状況が変化する時期は、 値引き交渉のチャンスとなることがあります。
【理由】
【具体例】
2008年のリーマンショック後、多くのデベロッパーが 販売価格の見直しを行いました。ある首都圏の大型マンションプロジェクトでは、 当初の販売価格から最大20%の値下げを行い、販売を促進しました。
【買主のポイント】
6. 競合物件の出現時
近隣に新たな競合物件が登場したタイミングは、既存物件の値引き交渉のチャンスとなります。
【理由】
【具体例】
東京都内のある地域で、築浅の中古マンションが多く 出回り始めた時期がありました。これに対抗するため、販売中の新築マンションでは 「中古物件買取サポート」や「諸費用サポート」などのキャンペーンを実施し、 実質的な値引きを行いました。
【買主のポイント】
7. 年末年始
12月下旬から1月上旬にかけての年末年始は、意外にも値引き交渉のチャンスとなることがあります。
【理由】
【具体例】
ある首都圏のマンションでは、12月20日から1月10日までの 期間限定で「年末年始スペシャル」と称し、指定物件に限り最大500万円の値引きを 実施しました。これは、年内の販売実績を少しでも上げたい意図と、新年の販売を 好調にスタートさせたい狙いがありました。
【買主のポイント】
タイミングは重要ですが、それだけで値引きが保証されるわけではありません。物件の人気度や販売状況によっては、良いタイミングでも値引きが難しい場合があります。値引き交渉の際は、具体的な金額や理由を明確に伝えることが重要です。「相場と比べて高い」「競合物件の方が条件が良い」など、根拠を示すと効果的です。強引な交渉は逆効果になる可能性があります。礼儀正しく、かつ誠実な態度で交渉することが大切です。値引きだけでなく、諸費用のサポートやオプションの無償提供など、金銭以外の特典も考慮に入れましょう。
最終的な判断は、値引き額だけでなく、物件の品質や将来性も含めて総合的に行うことが重要です。
値引き交渉のタイミングを理解し、適切に活用することで、より有利な条件でマンションを 購入できる可能性が高まります。ただし、これらのタイミングはあくまでも一般的な傾向であり、 個々の物件や市場状況によって異なる場合があります。常に最新の市場動向を把握し、 慎重に判断することが大切です。また、値引きにこだわりすぎるあまり、自分にとって 本当に良い物件を逃してしまうことのないよう、バランスの取れた判断が求められます。
値引きの相場
一般的に、新築マンションの値引き相場は以下のようになっています。
【値引き幅】
- 通常時 2%~5%程度
- 販売不振時 5%~10%程度
- 竣工後1年近く経過 最大20%程度
ただし、これはあくまで目安であり、個々の物件や状況によって大きく異なる場合があります。
1. 一般的な値引き相場
新築マンションの値引き相場は、通常、販売価格の3%~5%程度と言われています。 ただし、これはあくまで平均的な数字であり、実際の値引き率は0%(値引きなし)から 10%以上まで、幅広く分布しています。以下の表は、一般的な値引き相場の概要を示しています。
値引き率と状況
値引き率 | 状況 | 備考 |
---|---|---|
0-2% | 人気物件、売れ行き好調 | 値引きが難しいケースが多い |
3-5% | 一般的な相場 | 多くの物件がこの範囲に収まる |
6-10% | 売れ行き不振、競合激化 | 販売状況や交渉次第で可能性あり |
10%以上 | 特殊事情あり | 稀なケース(経済危機時など) |
これらの数値は一般的な傾向を示していますが、実際の値引き率は様々な要因によって 大きく変動します。例えば、都心の超高層タワーマンションでは1%の値引きも難しい 一方で、郊外の大規模マンションでは10%以上の値引きが実現することもあります。
2. 値引き率に影響を与える要因
新築マンションの値引き率は、様々な要因によって影響を受けます。 以下に主な要因とその影響について詳しく解説します。
2.1 物件の販売状況
販売状況は値引き率に最も大きな影響を与える要因の一つです。 売れ行きが好調な物件では値引きが難しく、逆に販売が停滞している物件では 大きな値引きが期待できる場合があります。
販売率 | 一般的な値引き率 | 備考 |
---|---|---|
80%以上 | 0-2% | 人気物件や希少性の高い物件がこれに該当します。例えば、都心の駅直結タワーマンションなどが挙げられます。 |
50-80% | 3-5% | 一般的な相場です。多くの新築マンションがこの範囲に入ります。例えば、準都心部の中規模マンションなどが該当します。 |
50%以下 | 5-10% | 販売が長期化している物件や、競合が多い地域の物件などが該当します。例えば、郊外の大規模マンションで、販売開始から1年以上経過しているケースなどが挙げられます。 |
【具体例】
2.2 物件の規模と総戸数
一般的に、大規模マンションほど値引きの余地が大きくなる傾向があります。 これは、スケールメリットにより、1戸あたりの利益率に余裕があるためです。
マンション規模 | 一般的な値引き率 | 備考 |
---|---|---|
50戸未満の小規模マンション | 2-3% | 1戸あたりの利益率が低いため、大きな値引きが難しい傾向にあります。 |
100-300戸の中規模マンション | 3-5% | ある程度のスケールメリットがあるため、交渉次第でより大きな値引きも可能です。 |
300戸以上の大規模マンション | 5-7%以上も可能 | 建設コストの削減や一括購入によるスケールメリットが大きいため、より柔軟な価格設定が可能です。 |
具体例
2.3 立地条件
物件の立地は、値引き率に大きな影響を与えます。一般的に、都心部や人気エリアの 物件は値引きが難しく、郊外や競合の多いエリアでは比較的大きな値引きが期待できます。
エリア | 一般的な値引き率 | 備考 |
---|---|---|
都心部の人気エリア | 0-3% | 東京都心の山手線沿線や大阪市中心部など、常に高い需要がある地域では、値引きが非常に難しくなります。 |
準都心部や郊外の駅前 | 3-5% | 東京の城南地域や大阪の北摂地域など、都心へのアクセスが良好で人気のあるエリアがこれに該当します。 |
郊外の競合の多いエリア | 5-7%以上も可能 | 新興住宅地や大規模開発が進む地域など、複数のデベロッパーが競合しているエリアでは、より大きな値引きが期待できます。 |
具体例
2.4 販売時期と経済状況
販売開始からの経過期間や、全体の経済状況によっても値引き率は大きく変動します。 また、不動産市場の季節性も影響を与える要因の一つです。
時期・状況 | 一般的な値引き率 | 備考 |
---|---|---|
販売開始直後 | 0-2% | 多くのデベロッパーは、販売開始直後は定価での販売を原則としています。 |
販売開始から6ヶ月以上経過 | 3-5% | 初期の販売スピードが落ち着き、残り物件の販売促進が必要となる時期です。 |
竣工後も販売が続いている場合 | 5-7%以上も可能 | 完成在庫を抱えることは、デベロッパーにとって大きな負担となるため、より積極的な値引き交渉に応じる可能性が高まります。 |
経済危機時(例:リーマンショック後) | 10%以上 | 極めて稀なケースです。 |
季節性の影響 | 春(3-4月)と秋(9-10月)は需要が高まるため、大きな値引きは期待しにくいです。夏季や年末年始は値引き交渉がしやすくなる傾向があります。 |
具体例
2.5 物件の特性と設備
マンションの特性や設備の充実度も、値引き率に影響を与える要因となります。 一般的に、付加価値の高い物件ほど値引きが難しくなる傾向があります。
物件の種類 | 一般的な値引き率 | 備考 |
---|---|---|
高級物件・ブランドマンション | 0-3% | 希少性が高く、需要も安定しているため、大きな値引きは期待できません。 |
標準的な中級物件 | 3-5% | 多くの新築マンションがこのカテゴリーに該当し、市場の需給バランスに応じた値引き交渉が可能です。 |
特殊な間取りや設備を持つ物件 | 大きく変動 | メゾネットタイプや大型収納付きなど、好みが分かれるため、場合によっては大きな値引きが可能になることもあります。 |
【具体例】
3. 地域別の値引き相場
値引きの相場は地域によっても大きく異なります。以下に、主要な地域ごとの 一般的な値引き相場をまとめます。ただし、これらは平均的な数値であり、 個々の物件によって大きく異なる可能性があることに注意してください。
地域 | 一般的な値引き率 | 備考 |
---|---|---|
東京23区 | 1-3% | 人気エリアでは値引きが難しい |
東京都下・神奈川県 | 3-5% | 立地により大きく変動 |
大阪市内 | 2-4% | 都心部は値引きが難しい |
名古屋市内 | 3-5% | 比較的値引き交渉がしやすい |
地方中核都市 | 4-7% | 物件の供給過多により値引きの余地大 |
これらの地域別の値引き相場は、あくまで一般的な傾向を示したものです。 同じ地域内でも、駅からの距離や周辺環境によって大きく異なる場合があります。 例えば、東京23区内でも、山手線沿線の人気エリアと、区の外縁部では 値引きの可能性に大きな差があります。
値引き交渉のテクニック
- 購入意思を強く伝える
- 周辺エリアの相場と比較する
- 住宅ローンの仮審査を通しておく
- 具体的な金額を提示する
- 粘り強く交渉する
新築マンションの購入において、値引き交渉は重要なプロセスです。適切なテクニックを使うことで、より有利な条件で物件を購入できる可能性が高まります。ここでは、効果的な値引き交渉のテクニックについて、段階を追って詳しく解説します。
1 事前準備:交渉の土台を固める
成功する交渉の鍵は、十分な準備にあります。以下の点に注意して、交渉に向けた準備を進めましょう。
準備項目 | 詳細 | 具体例 |
---|---|---|
市場調査 | 同じエリアの類似物件の価格をリサーチする | 不動産ポータルサイトで、半径1km以内の同規模・同年数の物件を5件以上調査 |
物件の特徴把握 | 交渉対象の物件の強みと弱みを明確に理解する | 「駅から徒歩5分」「24時間管理人常駐」などの強み、「日当たりが悪い」「道路側で騒音がある」などの弱みをリストアップ |
販売状況の確認 | 対象物件の販売状況(販売戸数、残戸数など)を把握する | 販売センターで「あとどのくらい残っていますか?」と質問し、情報を入手 |
予算の明確化 | 自身の予算の上限を明確にし、どの程度まで譲歩できるかを決める | 「希望価格は5,500万円、上限は5,800万円まで」のように具体的な数字を設定 |
ポイント:これらの準備を通じて、交渉の際の論点を整理し、自信を持って交渉に臨むことができます。例えば、類似物件の平均価格が5,700万円で、対象物件が6,000万円の場合、「周辺相場と比較して約5%高めに設定されているようです」という具体的な指摘ができます。
2 交渉の開始
実際の交渉を始める際は、以下のポイントに注意しましょう。最初の印象が、その後の交渉の流れを大きく左右します。
- タイミングの選択
- 販売センターの混雑時を避け、じっくり話ができる時間帯を選ぶ
- 例:平日の午前中や、雨の日などは比較的空いていることが多い
- 姿勢と態度
- 礼儀正しく、誠実な態度で交渉に臨む
- 例:「お忙しいところ恐縮ですが、価格について相談させていただきたいのですが」と丁寧に切り出す
- 具体的な数字の提示
- 「値引きしてほしい」ではなく、具体的な金額を提示する
- 例:「6,000万円の物件ですが、5,700万円までなら購入を前向きに検討できます」
- 理由の説明
- なぜその金額を希望するのか、根拠を明確に説明する
- 例:「周辺の類似物件を調べたところ、平均価格が5,700万円程度でした。また、自身のローン審査の結果、これが購入可能な上限となります」
ポイント:最初から最大の譲歩案を出すのではなく、ある程度の交渉の余地を残しておくことが重要です。例えば、本当の希望価格が5,800万円の場合、最初は5,700万円を提示し、交渉の中で徐々に譲歩していく余地を残しておきます。
3 交渉の進行
交渉が始まったら、以下の点に注意しながら進めていきます。交渉は双方向のコミュニケーションであり、柔軟な対応が求められます。
交渉ポイント | 詳細 | 具体例 |
---|---|---|
柔軟性の維持 | 最初の提案が受け入れられないことも多いため、ある程度の譲歩の余地を持つ | 「5,700万円では難しいですが、5,850万円ならば検討できます」という提案に対し、「5,800万円でお願いできないでしょうか」と交渉 |
代替案の提示 | 直接的な値引きが難しい場合、別の形での値引きを提案する | 「価格の引き下げが難しい場合、100万円相当のオプション工事を無償でお願いできないでしょうか」 |
時間の活用 | 即決を迫られても、慎重に検討する時間を取る | 「ご提案ありがとうございます。家族と相談したいので、明日までに回答させていただけますか」 |
複数回の交渉 | 1回の交渉で決着しないことも多いため、必要に応じて複数回の交渉を行う | 初回交渉後、「再度検討させていただいた結果、もう少し譲歩いただけないでしょうか」と2回目の交渉を申し入れる |
ポイント:交渉の過程で、販売担当者の反応や態度をよく観察することも重要です。例えば、特定の提案に対して前向きな反応を示した場合、そこを突破口にさらなる交渉を進めることができます。
4 値引き以外の交渉項目
直接的な価格の値引きが難しい場合、以下のような代替案を提案することで、実質的な値引きと同等の効果を得られる可能性があります。
- 諸経費のサポート
- 登記費用の補助(通常50-100万円程度)
- 不動産取得税の補助(物件価格の約3%)
- 仲介手数料の無料化(物件価格の3%+6万円が上限)
- オプション工事の無償提供
- フローリングのグレードアップ(50-100万円相当)
- システムキッチンのグレードアップ(100-200万円相当)
- 収納の増設(50-100万円相当)
- セキュリティ設備の強化(30-50万円相当)
- 家電や家具のプレゼント
- 大型家電セット(冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど:50-100万円相当)
- 高級家具セット(ソファ、ダイニングテーブル、ベッドなど:100-200万円相当)
- 照明器具一式(30-50万円相当)
- 住宅ローンの金利優遇
- 金利の引き下げ(通常の金利から0.1-0.3%程度)
- 固定金利期間の延長
- 諸費用の無料化(事務手数料など)
- 管理費や修繕積立金の一定期間無償化
- 6ヶ月から1年程度の期間で無料化
- 月々の管理費:通常1万円から3万円程度
- 修繕積立金:管理費と同程度かそれ以上
ポイント:これらの項目を組み合わせることで、直接的な値引き以上の価値を得られる可能性があります。例えば、6,000万円の物件で、200万円相当のシステムキッチンのグレードアップと、100万円相当の収納増設工事を無償で提供された場合、実質的には5%の値引きに相当します。
5 交渉の締めくくり
交渉の最終段階では、以下の点に注意して、合意内容を確実なものにしましょう。
確認項目 | 詳細 | 具体例 |
---|---|---|
条件の明確化 | 合意した内容を書面で確認する | 「本日合意した内容について、確認書を作成していただけますか」と依頼する |
期限の設定 | 値引きや特典が期間限定の場合、その期限を明確にする | 「この特別価格は、いつまでに契約すれば適用されますか」と確認する |
最終確認 | 契約前に、合意した内容がすべて反映されているか再度確認する | 契約書の内容を一つ一つチェックし、不明点があれば質問する |
感謝の気持ち | 交渉が成立した場合も、不成立の場合も、相手の時間を割いてくれたことに感謝の意を表す | 「長時間にわたり丁寧にご対応いただき、ありがとうございました」と伝える |
ポイント:口頭での合意だけでなく、必ず書面で内容を確認することが重要です。例えば、「販売価格6,000万円から3%値引きの5,820万円で合意。加えて、100万円相当のシステムキッチンのグレードアップを無償提供」といった具体的な内容を記載した確認書を作成してもらいましょう。
6 値引き交渉の注意点
効果的な値引き交渉を行うためには、以下のような行動は避けるべきです。
- 強引な交渉
- 過度に攻撃的な態度や、無理な要求は逆効果になる可能性が高い
- 例:「この程度の値引きもできないなんて、御社の営業力は低いですね」といった発言は避ける
- 嘘をつく
- 虚偽の情報や架空の競合物件の提示は、信頼関係を損なう
- 例:実際には存在しない「他社の特別割引」を持ち出すなど
- 感情的になる
- 冷静さを失うと、合理的な判断ができなくなる
- 例:「こんなに高いなんて、ぼったくりだ!」といった感情的な発言を避ける
- 時間を無駄にする
- 購入の意思がないのに、長時間交渉を続けることは避ける
- 例:単に値引き額を知りたいだけで、何度も交渉を重ねるなど
- 相手の立場を無視する
- 販売担当者にも制約があることを理解し、無理な要求は避ける
- 例:「上司に確認する」と言われても、その場で即答を強要するなど
ポイント:値引き交渉は、双方にとって有益な結果を目指すプロセスです。相手を尊重し、誠実な態度で交渉することが、最終的には良い結果につながります。
7 まとめ【成功する値引き交渉のポイント】
効果的な値引き交渉を行うためのポイントを、以下にまとめます。
ポイント | 詳細 |
---|---|
十分な準備 | 市場調査、物件の特徴把握、予算の明確化を行う |
具体的な提案 | 曖昧な要求ではなく、具体的な金額や条件を提示する |
柔軟な対応 | 直接的な値引きが難しい場合、代替案を検討する |
誠実な態度 | 相手を尊重し、礼儀正しく交渉を進める |
根拠の提示 | 要求の背景にある理由を明確に説明する |
時間の活用 | 慎重に検討する時間を確保し、複数回の交渉も視野に入れる |
書面での確認 | 合意内容を必ず書面で確認し、後々のトラブルを防ぐ |
値引き交渉は、新築マンション購入における重要なプロセスの一つです。ここで紹介したテクニックを参考に、自信を持って交渉に臨んでください。ただし、最終的には物件の品質や立地、将来性など、総合的な判断が重要であることを忘れずに。適切な交渉を通じて、理想の新築マンションを、納得のいく条件で手に入れることができるでしょう。
値引きできない場合の対策
- モデルルームの家具をつけてもらう
- オプションを無料で付けてもらう
- 諸費用の一部を負担してもらう
- 住宅ローンの金利優遇を受ける
直接的な値引きが難しい場合でも、これらの方法でトータルコストを抑えることができます。
【まとめ】
コメント