諸費用の差は司法書士?
司法書士への報酬、保証会社の保証料を安く抑えるための交渉術を使いましょう。
住宅ローンの契約では、物件がローンの担保となるために、抵当権の設定をしなくてはいけません。新築なら所有権保存登記、中古なら所有権移転登記も必要です。これは司法書士に依頼することになります。金融機関は複数の司法書士とつきあいがあります。司法書士に依頼する仕事は住宅ローンだけではありません。ほかにもいろいろな仕事をしており、多方面にわたって取引をしています。そこで、金融機関は特定の司法書士だけにかたよることなく、まんべんなく全員と仕事をしたいと望んでいます。
さあ、ここからが金利につづく「値引きのポイント」です。司法書士への報酬は、だいたいの相場はあるものの規定の金額はありません。つまり、司法書士の「言い値」で決まってしまうわけです。住宅ローンに関する登記手続きを依頼した場合、司法書によって報酬には20万から40万までの開きがあるのです。借り入れ金額や物件価格が高いからといって、司法書の報酬が上がるわけではありません。そうした金額の大小にかかわらず、必要な作業は同じなのですから。
では、なぜ、これだけの差が出るのでしょうか? それはその司法書士のキャリアによるといってもいいでしょう。夕-ミナル駅のそばに事務所をもち開業して何十年のベテラン司法書士と、自宅兼事務所の駆け出し司法書士では、報酬の言い値に差が出てしまうのです。あなたの運がよければ「駆け出しの司法書士」に担当してもらえるかもしれませんが、運が悪ければ「ベテラン司法書士」になってしまいます。なかには、「高くてもベテランのほうが安心だ」と思う人もいるかもしれませんが、住宅の登記手続きはそれほど経験を求められる作業ではありません。安く抑えられるものなら、抑えたほうがいいのです。
融資担当者の人柄を重視する理由
こちらからなにも言わないと、融資担当者や金融機関サイドに司法書士を決められてしまいます。それが現実です。ですから、担当者に、「司法書士さんは、人によって報酬に開きがありますよね、できれば、いちばん安い先生にお願いしてください!!」といってみてください。親身になってくれる担当者なら、希望を聞いてくれるでしょう。金融機関選びのときに、「担当者の人柄」も考慮にいれるのは、こういう類の希望を、即座にはねつけずに柔軟に受け入れてくれる可能性があるからです。
保証料も値引き交渉すべし【諸費用】
金融機関は、住宅ローンの審査をおこなう保証会社とも、司法書士同様に複数の付き合いがあります。そして、同じく均等に仕事を振ろうとします。たまに依頼しないと、保証を受けてくれなくなるからです。ここでも、保証会社の審査内容や保証料には開きがあります。保証料が高いところは審査が厳しく、低いところは審査がゆるい傾向が強くありますが、「通るか通らないかわからないけど、厳しくても安い保証会社に」といってみましょう。審査の際の保証会社、登記の際の司法書士それぞれにかかる費用が、交渉によって数十万も安くなる可能性があります。
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