マンション vs 一戸建て
知ってるようで意外と知らない、一戸建てとマンションの、メリットとデメリットをしっかり理解しよう。
多角的な視点で選択を
人都市圏では地価が高すぎて一戸建てを選択できないことが多いでしょう。逆に、一戸建てが主流でマンションが少ない地域もあります。自分の希望とかかわりなくどちらかしか選択できないこともありますが、まずは一戸建てとマンションのどちらにするか検討が必要です。一般的に一戸建てがステータスが高いと思われていますが、立地や広さなどを考えると一概にはいえません。また、一戸建てよりマンションは人間関係が希薄という印象がありますが、実は逆。「一戸建ては●●、マンションは●●」とイメージ先行で選択するのは失敗のもとです。
マンションで購入するのは専有部分・共用部分・管理
マンションを購入するということは、ただ、自分の住居を確保するということではありません。「購入したマンション」には、①専有部分 ②共用部分 ③管理の三つが含まれているのです。一戸建てとの大きなちがいが「②共用部分、③管理」の存在です。
・共用部分について
一戸建ては敷地内がすべて自分のものであるのに対し、マンションはすべての居住者が使用する場があります。専有部分は使用に際してのルールがあります。「自分のものであって他人のものでもある」と意識しなくてはいけません。
・管理について
マンションの所有者は、「管理組合」をつくって全員でそのマンションの建物を管理していかなくてはいけません。しかし、管理組合の一員だからといって実際に清掃や設備竹理をするわけではありません。そうした業務については符理会社へ委託するケースがほとんどです。
★戸建てのほうが資産価値が高いという意見もあります。
マンションと一戸建てどちらが正解?
有り余るお金と収入があって、セキュリティとステータスを重視する一部の富裕層の方であればマンションもいいのかと思いますが、愛する家族の為に20年・30年の住宅ローンを組んで、手に入れる大切なマイホームに『マンション』を選ぶのは本当に正しい選択なのでしょうか? 実は、マンションよりも一戸建の方がお得なこともたくさんあったりするんですよ。
これからマイホームを検討する方は、以下を是非一読してみてください。『マンションよりも一戸建て』という考え方も十分検討してから決めても決して遅くはありません。
修繕積立金は値上げ前提
マンションのポイントは管理。
特に修繕計画は重要だとされてきました。ここでひとつ覚えておきたいことは修繕積立金は数年後に値上げすることがほとんどで、販売から数年間だけ安くなっていいて数年後には倍になることがほとんどです。 そしてこの修繕積立金額は年数が経てば経つほど増えてくるのが一般的です。これも借入金額(1万円増えた場合 35年返済 金利1%)換算で考えると、数年ごとに3~400万円のローンが自動的に増えてゆくみたいなもので、マンション所有の大きな負担になりかねません。新築マンション購入時にはゴージャスな仕様や設備に舞い上がってしまっていることが多く、当初の毎月経費だけを見て勢いで購入する人が多いんですね。
修繕に追いつかない積立金
海外投資家の増加でマンション管理が危うい!!
近年、特に都心の高層マンションで問題視されているのが、海外(特にアジア大国系)の資産家が投資用にマンションを購入するケース。一見、誰が買っても問題ないようにも思われますが、外国人、特に投資目的の購入者にとって管理費や修繕積立金は、きちんと払わなければいけないという意識が低いそうで、これを平気で滞納するケースが増大しているそうです。もちろん滞納した分はきちんと払わなければ、転売はできませんし、最終的には回収できるはずですが、回収するためには法的措置をとる経費や手間が果てしなく負担としてのしかかってくるのは容易に想像できます。もちろんこの経費等を負担するのは管路組合=まともな居住者たちです。また、この海外投資家問題、都心のタワーマンション以外は関係ないかと思いきや、ブームはすでに収束していて、これからは海外投資家の投げ売りが始まるのではないかと予測されています。都心のタワーマンションの価格が安くなれば、その周辺部の築浅マンションの価格も暴落すること必至です。
マンションでは音の問題は避けられない
鉄筋コンクリートマンションはその構造上、どうしても上階の音は下階に響いてしまいます。TV音声や会話などはさほどでもないのですが、子供が駆け回ったりするとその振動音が下階に響きわたります。もちろん騒音問題は上下階のみならず、左右両隣はもちろん、場合によっては1つ飛ばして隣の隣の部屋という不思議な現象を起こす場合もあるようです。マンションの壁や床はすべて一体となって繋がっているので、振動の波が予想外の伝わり方をしているのでしょう。 そして、この騒音のために日々どれだけの近隣トラブルが発生しているか計り知れません。トラブルにならないまでも、近隣の音に悩まされている、あるいは我慢している人も多数いることが想像に難くありません。これに比べ、一戸建てであれば各戸が独立しているので、窓をしっかり締め切りさえすれば、マンションに比べて遥かに高い対応力があるのは間違いありません。
一戸建てならシアタールームや楽器演奏も楽しめる
首都圏の平均成約価格で、マンションが一戸建てを追い抜いた?
「マンションより土地付き一戸建てのほうが高い」というイメージはもはや過去のものです。実際、1990年代は首都圏の平均成約価格の統計において、一戸建てのほうがマンションより1,000万円以上も高かったのは事実ですが、現在はマンションの施工費の高騰を背景に、一戸建てのほうが手頃に買える地域も多くなってきました。特に都心部の新築マンションよりも新築戸建ての方が安い事例も多々見受けられるようになってきました。また、主に中古住宅の情報インフラとして活用されている東日本不動産流通機構(REINS)の取引統計データもマンションと戸建ての価格はほぼ同じになってきています。 2018年を迎えようとしている今現在、マイホームを購入しようとしている方は、ゴージャスな設備・仕様に舞い上がってマンションに申し込みする前に今一度近隣の一戸建て住宅を探して検討してみるのもいいのではないでしょうか?
戸建てとマンションの誤解を解消する!
住宅購入で最初の分岐点となるのが戸建てかマンションか、という選択でしょう。しかし、まだまだ両者に関して大きな勘違いをしている人は多いと言えるでしょう。まず、マンションでよく思われがちなのが「戸建てより安そう」というイメージです。しかし、これは立地や広さによって大きく変わる。同じ立地であれば、戸建てよりマンションのほうが安い傾向はあるが、その場合も、床面積では戸建てが有利なケースも少なくない。「戸建ては高いから」と決めつけないで、いろいろな条件を踏まえた上で判断するのが正解だと言えるでしょう。
また、マンションは戸建てよりも高さがあるので「日当たりがよさそう」と思われがち。しかし、実際は階層や隣接する建物によって大きく変わります。「ゲストルームなど共用施設が便利」というのも、入居後に使うのが年に1、2回ということもざらにあり、管理費が上乗せされていることを踏まえると、逆にデメリットに感じる人も多いのです。
我が城という充実感に満足している男性多数
実際に戸建てを購入した人たち100人にアンケートを実施して、本音のメリット・デメリットを調査したデータがあります。
まず、戸建てを購入してよかったところのトップは騒音関連です。意見を見ると、上下や左右の家に気を遣いながら生活するのはかなりのストレスであり、それを気にせずにすむことが大きなメリットなのがわかります。このほか、意外に多かっだのが家を購入したという充実感。「一国一城の主」という意識は心に張りを与えるようです。
次に購入前に知っておくべきことだが、購入後の税金や確定申告、ローンの詳しい内訳などのお金に関するコメントが多いようです。聞いてはいたけど、実際に払ってみると考えが甘かったと感じるようで、これから購入する人はよく学んでおきましょう。ほかに少数派の意見も紹介した。細かいけれど人によってはとても気になるので、そこもチェックしてほしいものです。
最後はオススメの設備について。こちらは太陽光発電が圧倒的に多く、電気を備蓄できる安心感が理由です。導入費用はかかるが、検討する価値がありそう。また、コンセントの増設という声も意外に多いようです。足りないとかなり不便を感じるので注意しよう。
自己管理がカギ将来の生活環境も視野に
マンションに比べ、戸建てのネックとなるのがセキュリティ面といえるでしょう。
オートロックや監視カメラ、コンシェルジュの存在など、マンションには防犯に関する設備があるのに対し、戸建ては基本的にありません。自己管理として警備会社に登録したり自前で監視カメラを設置するなど、自ら防犯対策を行う必要があります。また、強制的に管理費や修繕費の積立がなされるマンションと違い、戸建てはこれらの費用を自分で計画的に貯めておかなければならないのです。自分や家族が気にならなければ、修繕しなくてもいいし、逆に耐用年数前に修繕や建て替えをできる自由もあるが、いずれにせよ別途貯蓄が必要なのです。
このほか、立地の確認も必要でしょう。特に水が出る土地かどうかの確認は重要で、ベタ基礎が必要なのか、床下の換気が必要なのかなどを把握しないと、建物の耐久性が著しく落ちるので注意しましょう。
また、土地や建物だけでなく、将来を見据えた生活環境の考慮も必要と言えるでしょう。現時点ではいいと思っても、数十年後にいいと思えるかは別問題なのです。建物内で昇り降りが多い。近隣に買い物できる場所がないといった状況だと、老後に苦労することは目に見えているといえるでしょう。その点も考えて土地や建物の選別を行いたいところです。
コメント