24時間換気は本当にクリーンなのか?【新型コロナウィルスは大丈夫?】

24換気 マンションの基礎知識

24時間換気は不衛生!?

24時間換気

新築分譲マンションについている「24時間換気システム」は、コロナウィルス対策にとって効果があるのでしょうか?

または、逆効果なのでしょうか?

新鮮でクリーンな空気が家中を満たす、24時間換気システムが分譲マンションでは常識になっています。

マンションの住戸は気密性が高いために湿気が多く、カビが発生しやすくなります。ちなみに新築マンションの場合、竣工後3年以上経過しないと、コンクリートが完全に乾きません。竣工後3年以内の中古マンションは、換気や通風をこまめに行なったほうがよいと思います。

室内を浮遊する黒カビの胞子をできる限り減らすには、第一に住戸内の強制機械換気が重要です。平成15年7月以降法改正を遵守したマンションでは、2時間で住戸内の空気をすべて入れ替えられる能力をもつ24時間換気システムの設置が義務付けられています。これによって、カビの発生はかなり防ぐことができるようになりました。

ただし換気機械を運転していても、外気を取り入れる吸気囗が全開になっていなければ、換気機械は空回り状態になってしまいます。

これは、機械換気扇を使って外の空気を取り入れ、空気中のほこりや塵、菌などをフィルターに吸着させ、ダクト(筒状の配管)を通して各室に送るというものです。しかし、きれいな空気というものを、ダクトや給排気孔やフィルターを通して送れるものでしょうか。常時換気扇を回し、ダクトを通して室内の空気を排気している通気孔のガラリは、ぞっとするような不潔、不衛生さなのではないでしょうか?また、今騒がれている新型コロナウィルスはどうなのでしょうか?もし空気感染・エアロゾルならば、24時間換気システムは感染を広げるのではないでしょうか?

風が同じ場所を通り続けると、空気が接するガラリやフィルター、ダクトの筒、壁面に、空気中の湿気とともに多種多様のゴミや雑菌が付着してしまうのです。車のエアコンのスイッチを入れたとき、不快な臭いが吹き出してきた経験をお持ちの方は少なくないでしょう。フィルターを通すと、どうしてもそこにゴミが付き、菌が付着します。フィルターは常に清潔にしておかなければいけないのですが、実際にはそう簡単にはいかない現実があります。もし、室内の空気をエアクリーナーなどのフィルターを通して循環させるシステムを採用するならば、実に不衛生となるでしょう。

シックハウス対策の24時間換気がコロナウイルスを招き込む!!

コロナ感染24時間

24時間換気システムは、コロナウィルスを部屋に招き込むのでしょうか?

今、シックハウス症候群が多くの人の健康を損ない、大きな社会問題になっています。特にアレルギーやアトピーなどの症状を持つお子様がいらっしゃる家庭は大きな問題でしょう。シックハウス症候群は、最初、アメリカで問題になりました。オフィスビルの空調システムのダクトに溜まった雑菌によってビル内の空気が汚染され、多くの人々が病気になったのです。「きれいな空気を各室に供給する」と言葉では簡単に言えるが、実は不衛生で健康をおびやかすものかもしれないのです。

外の空気がきれいならば、わざわざ換気扇を回して不潔なダクトを通す必要はなく、窓を開ければ済むでしょう。大きく窓を開ければ、ほとんど一瞬のうちに室内の空気の入れ換えができる。機械換気の効率の悪さは、窓のないトイレの臭気を体験していれば分かるのではないでしょうか。高気密・高断熱の家であっても、窓を開ければ自然の風が充分に通り抜ける設計は、家としての基本なのです。換気扇を24時間、年がら年中動かしたからといって、きれいな空気を各室に取り入れることは、原理的にいって無理があるのです。一日中、一年中、換気扇を回し続ければ、モーターも焼けるし、電気もムダになるわけです。電気代は大したことがないから、あまり考えなくてよいという専門家もいるようだが、呆れた話と言えるでしょう。日本中の家で絶え間なく換気扇を回し続けたら、消費電力はたいへんな量になるのです。

また、外の空気が汚いから換気扇のフィルターでクリーンにして取り入れる、という考えもあるかもしれないでしょうが、、交通量が多くて排気ガスでいっぱいの道路に接する家ならともかく、一般の家では室内の空気より外の空気のほうがきれいなのです。外気が汚染されているとしたら、その外の空気そのものをクリーンにしていく必要があるのです。木をたくさん植え、空気を浄化し、環境をよくすることは、これからの大切な課題と言えるでしょう。

24時間換気システムとコロナは関係なかったね!!

マンションの24時間換気について

分譲マンションにおいて、24時間換気とは常時、室内の空気を新鮮な空気と入れ替えることを指します。このために、排気ファンを備えた換気扇を設置し、室内の空気を排出し、外気を取り入れる仕組みが採用されています。

24時間換気の主な役割は、室内の空気を新鮮な空気と入れ替えることで、湿気や揮発性有機化合物(VOC)などの揮発性物質、二酸化炭素、花粉、PM2.5などの室内汚染物質を減らすことです。また、換気によって、健康に影響を及ぼすカビやダニ、コバエなどを減らすこともできます。

一般的に、24時間換気は常に稼働しており、室内の空気を常に入れ替えています。換気量は、換気扇の性能や住宅の大きさによって異なりますが、一般的には1時間に換気量の0.3〜0.5倍を目安に設計されます。このため、換気扇の設計には、適切な風量を確保することが重要であり、そのためには建物全体の気密性を確保し、換気回路の設計にも注意が必要です。

24時間換気は、エアコンやストーブなどの家電製品によって室内の気温が変化する場合でも、常に室内の空気を新鮮な空気に入れ替えることができるため、室内環境の快適性や健康維持に効果があります。ただし、24時間換気の場合、外気の温度や湿度によっては、室内の温度や湿度が不快に感じられることがあります。また、設置場所によっては、騒音などの問題も発生する可能性があるため、適切な設置場所の選定が必要です。

・24時間換気は掃除が大変??

これは住んだ後で大きな問題になります。住戸の床はほこりゃ塵が一番溜まるところです。この吸気囗のフィルターはすぐに目詰まりを起こし、吸気効率が低下する恐れがあります。また、ここから常に外気が上に向かって入ってくるため、細かいはこりゃ塵が舞い上がり、部屋の空気がいつもほこりだらけになってしまうのではないかと思います。

通常のファミリーマンションは、リビングーダイニングの外壁側の壁に直径10〜15㎝の外気吸気囗が設置されています。見た目はよくありませんが、フィルターの掃除はかんたんにできますし、ほこりも立ちません。見た目の美しさよりも、購入後のメンテナンスのしゃすさを重視して選びましょう。

・中古マンションなら平成15年7月以降

24時間換気システムがない中古マンションなどでは、吸気囗を全開にしたうえで、さらにトイレ、洗面室や浴室の換気扇を常時運転させておくことが、湿気やカビ対策になります。中古マンションの購入を考える場合は、平成15年7月以降の法改正に基づいて着工された物件を探されるのがよいと思います。

 

間違いなく言えることは「24時間換気システム」は寒いっちゅうことやね!!

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