病気をしていても住宅ローンを利用できる方法
住宅ローンは一般的には、長期にわたっての返済になります。その返済期間中に、万が一ということもないわけではありません。そこで、銀行の住宅ローンは契約と同時に、団体信用生命保険に強制加入させられます。もちろん保険料は銀行が負担してくれます。
もしも返済途中で死亡した場合、保険金で残高を清算するものです。しかし、過去3~5年以内に大きな手術や現在、病院にかかっている場合など新たに生命保険に加入できない人は、住宅ローン審査が通らないというケースがあります。問診票の簡単な質問に答えるのですが、正式な健康診断書を提出するわけではありません。質問の内容は、継続的に飲んでいる薬やここ数年間の重病や手術に関するものです。嘘を書いてはいけませんが、質問の範囲を越えて詳しく書く必要はありません。いまではガンも「不治の病」とは言いませんし、生命保険だって手術後3年か5年たてば入れるようになっています。仮に大きな手術をして4年がたっているなら、過去3年の手術状況を審査対象にしている金融機関に申し込めば問題はないでしょう。ローンの種類によっては、主治医の診断書を添付すれば、利用できる可能性もあります。
フラット35は団体信用生命保険は任意加入
フラット35や財形融資は、一部を除いて団体信用生命保険が任意加入ですから、加入申し込みしなければガンなどの既往症があってもローンは利用できます。ただ、ローン返済途中で死亡した場合はローンが残ります。万一の場合、残された家族に迷惑がかからないように、すでに加入している生命保険の死亡時保険金の範囲内でローンを組むことをおすすめします。
まず団体信用生命保険が任意加入の財形融資を利用してローンを組み、3年経過した時点で団体信用生命保険が利用できる金融機関に借り換えることをアドバイスしました。その方は無事に、ベイエリアの夜景がきれいなタワーマンションを買って、健康で充実した生活を送っています。今は団体信用生命保険が利用できる銀行に借り換えも無事終わりました。
住宅ローンのための健康管理
この3年間は健康に留意して早寝早起きをし、暴飲暴食を控え、ストレスをためない生活を心がけ、それでも嫌なことがあったときは、早くマンションに帰って好きな音楽を聴きながら窓からの景色を眺めていたそうです。風邪ひとつひかないでいられたのも自分が安心して暮らせるマンションがあったからだというお話をうかがって、涙が出るくらい嬉しかったのを覚えています。また、手術といっても心筋梗塞などは問題ありません。薬についての質問では、降圧剤や精神安定薬などは将来的に仕事を続けられるかどうかというリスクを含んでいますが、花粉症の抗アレルギー剤などは特に問題はありません。そのほか、「体の欠損」という項目もありますが、これは胃の切除などがある場合をさします。盲腸の切除や抜歯によるインプラント手術等、仕事の継続に支障のない手術は問題ではありませんから、その点は心配しなくて大丈夫です。
マンションは、1歳でも若くて健康に働いているうちに買っておくに越したことはありません。でも、重い病気をしたからといってあきらめる必要もないのです。もしも問診票をどう書いていいか悩んだ場合には、書く前に経験の豊富な不動産会社のローン担当者に相談してみるのもいいでしょう。
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