マンション価格の高騰は止まらない?【価格上昇の背景と外国人投資家参入】

マンションの基礎知識

【PR】

マンション価格の上昇が止まらない! - AI予測が示す2030年

値段が下がるのを待っている方は多いですが、現実的には価格下落の可能性は極めて低いと考えられます。 徐々に首が締まっていく状態であることを理解し、早期の購入検討をお勧めします。

 

首都圏マンション市場の供給不足の深刻化

Q: 現在のマンション供給状況は?

A: 2024年の首都圏新築マンション供給は2万3000戸で1973年以降最低水準です。

首都圏マンション供給数と平均価格の推移

首都圏マンション供給数と平均価格の推移2024年の首都圏における新築マンション供給戸数は2万3000戸となり、前年比で14.4%の大幅な減少を記録しました。 この数字は、データ取得を開始した1973年以降で最低の水準となっており、マンション市場における深刻な供給不足が浮き彫りになっています。 一方で、平均価格は7820万円と前年比3.5%の微減となったものの、依然として高水準を維持しています。

東京23区に限定して見ると、状況はさらに深刻です。供給戸数は8275戸で前年比30.5%の大幅減となり、 平均価格は1億1881万円に達しています。この価格水準は地方都市と比較しても突出しており、 札幌や福岡などの主要都市でも8000万円から1億円を超える物件が珍しくない状況となっています。

供給不足の背景には複数の要因が存在します。建築用地の確保が困難になっていることに加え、 建築業界における深刻な人手不足、資材価格の高騰などが重なり、デベロッパーが新規プロジェクトの着工を控える傾向が強まっています。 特に、建築費の上昇により採算性が悪化し、一部の海外企業がリゾート開発から撤退するケースも見られています。

2025年の供給予定は2万6000戸と若干の回復が見込まれていますが、それでも過去の水準と比較すると低い状況が続く見通しです。 この供給不足は価格下落を期待する購入検討者にとって厳しい現実を突きつけており、 需要と供給のバランスが崩れた状態が当面続くと予想されます。

 

価格上昇を支える要因と建築コスト問題

Q: 価格上昇の主な要因は何?

A: 建築費35%、土地代30%、人件費20%が主要因で、下落要素は見当たりません。

マンション価格上昇要因の構成比

マンション価格上昇要因の構成比

マンション価格の上昇を支える構造的要因を分析すると、建築費の高騰が最も大きな影響を与えています。 鉄筋、コンクリート、木材などの建築資材価格は過去数年間で大幅に上昇しており、 この傾向は世界的なインフレーションや円安の影響により今後も継続すると予想されます。 建築費だけで価格上昇要因の35%を占めており、これが価格下落を困難にする最大の要因となっています。

土地代の上昇も深刻な問題です。特に人気エリアでは、マンションデベロッパー、ホテル事業者、 オフィスビル開発業者などが限られた土地を巡って激しい競争を繰り広げています。 この競争により土地価格は高止まりしており、価格下落の兆しは見えません。 アクセスの良い立地や再開発エリアでは、土地の希少性がさらに価格を押し上げる要因となっています。

人件費の上昇も無視できない要因です。建築業界では深刻な人手不足が続いており、 熟練工の確保が困難になっています。この状況により、人件費は継続的に上昇しており、 建築コスト全体を押し上げています。また、燃料費の高騰も運搬コストや建設機械の運用コストを増加させ、 総合的な建築費用の上昇につながっています。

これらの要因を総合的に考慮すると、価格下落を促す要素は現時点では見当たりません。 むしろ、デベロッパーは将来的なコスト上昇リスクを織り込んで価格設定を行っており、 完成までの期間中にさらなるコスト上昇が発生した場合の損失を回避するため、 慎重かつ高めの価格設定を行う傾向が強まっています。

 

外国人投資家参入による需要構造の変化

Q: 外国人投資家の影響は?

A: 日本の治安の良さが評価され、投資目的での不動産購入が増加しています。

投資家タイプ 主な動機 価格帯 影響度
国内富裕層 資産保全・居住 5000万円以上
外国人投資家 投資・安全資産 3000万円以上
一般購入者 居住・実需 3000-6000万円
法人投資家 収益・節税 2000万円以上

近年、日本の不動産市場において外国人投資家の存在感が急速に高まっています。 特に注目すべきは、日本の治安の良さと政治的安定性が海外投資家にとって大きな魅力となっていることです。 世界的に政情不安や治安悪化が懸念される中で、日本は安全な投資先として認識されており、 これが不動産需要の底上げに大きく貢献しています。

外国人投資家の参入により、従来の需要構造が大きく変化しています。 これまでは主に日本人の実需が中心だった市場に、投資目的での購入が加わることで、 需要の総量が増加しています。特に、居住を前提としない投資目的の購入者は、 価格に対する感度が実需購入者と異なるため、高価格帯の物件でも成約に至るケースが増えています。

この現象は札幌などの地方都市でも顕著に現れています。 高額なマンションが短期間で完売するケースが相次いでおり、 従来の地方都市の価格水準を大きく上回る取引が成立しています。 これは、国内外の投資家が日本全体の不動産に対してプレミアム価格を支払う意思があることを示しており、 価格下落を期待する根拠を失わせる要因となっています。

さらに重要なのは、これらの投資家の多くが長期保有を前提としていることです。 短期的な価格変動に左右されず、安定した収益や資産保全を目的としているため、 市場に売り圧力をかける可能性は低いと考えられます。 むしろ、継続的な需要源として機能し、価格の下支え効果を発揮すると予想されます。

 

AI予測が示す2030年までの価格推移

Q: AIの価格予測はどうなっている?

A: 3つのAIすべてが価格上昇を予測し、新築は1億円超えが標準になる見込みです。

AI別2030年価格予測比較

AI別2030年価格予測比較

地域別価格予測(2030年)

地域別価格予測(2030年)

最新のAI技術を活用した価格予測分析では、3つの主要AIプラットフォーム(ChatGPT、Perplexity、Gemini) すべてが2030年までの価格上昇を予測しています。ChatGPTは首都圏ファミリータイプの新築マンション価格を 現在の7820万円から1億2000万円まで上昇すると予測し、中古マンションについても7-10%の価格上昇を見込んでいます。

最も強気な予測を示したPerplexityは、新築価格が1億5600万円まで上昇し、 中古マンションも20%の価格上昇を予測しています。一方、Geminiは比較的保守的な予測を示し、 新築価格を1億1300万円、中古マンションの上昇率を10%程度と見積もっています。 これらの予測に共通するのは、すべてのAIが価格下落の可能性を否定していることです。

地方主要都市についても、AIは一様に価格上昇を予測しています。 札幌、福岡、名古屋などの再開発が進む都市では、10-20%の価格上昇が見込まれており、 全国的な価格上昇トレンドが継続すると予想されています。 特に注目すべきは、福岡の中古マンション価格が前年比40%上昇した事例があることで、 地方都市でも急激な価格上昇が現実に起きていることを示しています。

これらのAI予測は、膨大なデータと複数の要因を総合的に分析した結果であり、 人間の感情的な判断を排除した客観的な分析結果として注目されます。 3つのAIが揃って価格上昇を予測していることは、現在の市場環境と将来予測において、 価格下落要因よりも上昇要因が圧倒的に多いことを示唆しています。

 

購入検討者が取るべき戦略

Q: いつ購入すべきなのか?

A: 早期購入が最適で、段階的な買い替えによるステップアップ戦略を推奨します。

段階的購入戦略フロー

段階的購入戦略フロー

現在の市場環境を踏まえると、価格下落を待つ戦略は極めてリスクが高いと言わざるを得ません。 「徐々に首が締まっていく状態」という表現が示すように、時間の経過とともに購入可能な選択肢は減少し、 価格は上昇し続ける可能性が高いのが現実です。そのため、購入検討者には早期の決断と行動を強く推奨します。

推奨する戦略は「段階的買い替え手法」です。最初から理想的な物件を狙うのではなく、 現在の家賃支払いを住宅ローン返済に切り替えることから始めます。 初回購入では3000-4000万円程度の物件を35年ローンで購入し、 家賃として消えていく支出を資産形成に転換します。この段階では完璧を求めず、 現在の住環境より改善される程度の条件で十分です。

5年程度居住した後、ライフスタイルの変化や資産状況の改善に合わせて買い替えを実行します。 この時点で、初回購入物件の価値上昇と元本返済により、より良い条件での買い替えが可能になります。 重要なのは、買い替えを前提とした期間中は荷物を最小限に抑え、 身軽な状態を維持することです。これにより、買い替え時の負担を軽減できます。

この戦略の最大のメリットは、価格上昇局面において「乗り遅れ」を防げることです。 賃貸で価格下落を待っている間に支払う家賃は完全な支出ですが、 住宅ローンの返済は資産形成の一部となります。また、不動産を所有することで、 市場の価格上昇の恩恵を受けることができ、次回の買い替え時により有利な条件で取引できます。

現在の中古マンション市場では、築20-30年の物件でも新築時より高い価格で取引されるケースが珍しくありません。 これは、売主が価格下落の必要性を感じていないことを示しており、 買主側が売主の希望価格に合わせる必要がある状況です。 このような市場環境では、「物を持っている人の強み」が顕著に現れており、 早期に不動産を取得することの重要性がより一層高まっています。

 

まとめ

マンション価格の高騰は構造的な要因に支えられており、短期的な下落の可能性は極めて低いと考えられます。 供給不足、建築コスト上昇、外国人投資家の参入、AI予測の一致など、 すべての要因が価格上昇を支持しています。購入を検討している方は、 価格下落を待つのではなく、段階的買い替え戦略による早期購入を検討することを強く推奨します。

 

参考リンク

 

免責事項
本記事の内容は2024年7月時点の情報と分析に基づいており、将来の市場動向を保証するものではありません。 不動産投資には価格変動リスクが伴います。購入を検討される際は、 必ず専門家にご相談の上、慎重にご判断ください。 AI予測は参考情報であり、実際の市場動向とは異なる場合があります。

スポンサーリンク

【PR】

※坪単価は、過去から現在販売中の物件、すべてにおいて当サイトの予想・想定です。※個人運営のサイトです。竣工時期や坪単価など間違えていたらごめんなさい。※物件購入の判断は、このサイトの内容では行わないでください。※物件名は省略する場合があります。

この記事を書いた人
﨑ちゃん

新築マンションに携わって30年!!企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

﨑ちゃんをフォローする
マンションの基礎知識価格動向
シェアする
﨑ちゃんをフォローする

コメント