ボイドスラブのメリット・遮音性・違い【要約版】

マンションの基礎知識

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ボイドスラブの遮音性・メリット・デメリット

「ボイドスラブ」は本当にダメなのか?【防音・耐震・デメリット】 の記事をサルでもわかるように、簡潔にQ&Aでまとめてみました。

 

ボイドスラブ工法 Q&A

Q1: ボイドスラブ工法とは何ですか?

A: 鉄筋コンクリート造の床・天井のスラブに空洞(ボイド)を設ける工法です。通常150~200mmのスラブ厚を250~300mmにし、内部に鋼管や発泡スチロールなどのボイド管を配置します。空洞が梁の役割を果たし、スラブ自体で床や天井を支える仕組みです。

 

Q2: 通常のスラブとボイドスラブの違いは?

A: 主な違いは4つあります。①厚さ(通常:150~200mm、ボイド:250~300mm)、②内部構造(通常:均質なコンクリート、ボイド:空洞あり)、③小梁の有無(通常:必要、ボイド:不要)、④天井デザイン(通常:凹凸あり、ボイド:フラット)です。

 

Q3: ボイドスラブ工法のメリットは?

A: 主に3つあります。①小梁が不要で天井がすっきりとした美しい室内空間になる、②通常のスラブより厚いため上階からの音を効果的に遮断できる優れた遮音性能がある、③同じ厚みの通常スラブと比較して軽量で構造的負担を軽減できる点です。

 

Q4: ボイドスラブ工法のデメリットは?

A: 主に4つあります。①建築コストが高くなる(特殊な型枠・材料費、柱延長)、②施工が複雑(ボイド管の配置・固定、コンクリート打設時の管理)、③空洞による共振現象で軽量床衝撃音が増幅する可能性がある、④主に高級マンションでの採用が多く一般物件では選択肢が少ない点です。

 

Q5: ボイドスラブ工法の遮音性能はどうですか?

A: スラブが厚いため基本的に遮音性は高いです。特に最新のエコボイド技術ではハニカム状の隔室と緩衝材を使用し、仕上げなしでLH45(品確法等級5相当)を目指しています。実際の竣工現場ではLH50以上の遮音性が確認されており、上階からの重量衝撃音(足音など)を効果的に遮断します。

 

Q6: ボイドスラブ工法はどのように進化してきましたか?

A: 約20年前は「矩形ボイドスラブ」が一般的でしたが、共振現象による軽量床衝撃音の問題がありました。その後、波型形状の共振抑制ボイドスラブが開発され、現在は球体型エコボイドなどの改良型が主流です。中空部の形状変更により、500Hz帯域で最大8dB、1kHz帯域で最大13dBの音響特性改善が実現しています。

 

Q7: マンション選びでボイドスラブ工法を検討する際のポイントは?

A: 主に5つあります。①遮音等級(LH値)の確認、②ボイドの形状や材質の確認、③モデルルームでの天井デザインの確認、④通常物件との価格差の比較、⑤将来の間取り変更の可能性を考慮することです。ボイドの種類によって性能が異なるため、具体的な数値や仕様を確認することが重要です。

 

Q8: どのような人にボイドスラブ工法のマンションが向いていますか?

A: 以下のような方に向いています。①部屋に開放感を求める人、②上階の物音を気にする人、③天井デザインを重視する人、④将来的に間取り変更の可能性を考えている人です。一方、コストを最優先する人や遮音性より立地や広さを重視する人には必ずしも最適とは言えないかもしれません。

※分譲マンションの内廊下と外廊下

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この記事を書いた人
﨑ちゃん

新築マンションに携わって30年!!
企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

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