リノベーション会社と上手につき合う4つのポイント
リノベーションで理想の暮らしを手に入れるには、リフォーム会社と上手につき合うことが重要です。そのポイントを次にまとめてみました。
1.信頼感がもてる提案力の高い会社を選ぶ
見積もり費用の安い会社がよい会社とはかぎりません。電話などで実際にやりとりするうちに、いろいろなことが見えてくるはずです。担当者にどれだけ知識があるのか? 懇切丁寧にわかりやすい説明をしてくれるか? どれだけ親身な対応をしてくれるか? 想像以上のプランを提案してくれるか? これらの点を意識的にチェックしましょう。
リノベーションは施主と設計者の共同作業です。よりよい暮らしを一緒に実現してくれる会社を選べば、失敗はありません。また、業界の慣例で見積もりは無料のことが多く、施主は気軽に見積もりを頼みがちです。しかし、何社にも相見積もりをとった場合、断る会社にはできるだけ早く連絡するようにしましょう。
2.工事途中でも気になるところはすぐに伝える
リノベーション会社の担当者との打ち合わせを何度重ねても、いざ工事が始まると「やっぱり変更したい」と気持ちが変わったり、打ち合わせしていたことがうまく伝わっておらず、「どうも違った内容で工事が進んでしまっているようだ」と感じることもあります。
そんなときは、遠慮せずにすぐに担当者に伝えましょう。遠慮すると後悔することになります。軌道修正は、早いに越したことはありません。ただし、現場にいる職人に直接いうと混乱を招きます。必ず担当者を通じて伝えるようにしましょう。
3.担当者のよさを引き出すのは施主次第
どうしても使ってみたい設備機器があったとしましょう。大切なのは、「なぜその設備を気に入ったのか?」の理由と、「その設備を入れることによって、どんな生活を実現させたいのか?」の具体的なイメージを伝えることです。その2つが明確に伝われば、リノベーション会社は施主の意図をきちんとつかみ、誤った理解でプランを勧めることはありません。さらに、値段的にも機能的にも、よりよい形で理想をかなえるための提案をすることもできます。
つまり、施主により具体的な理想の暮らしのイメージがあれば、リノベーション会社の担当者の知恵をどんどん引き出すことができるのです。
4.家族の意見をまとめてから要望を伝える
当然のことですが、家族の意見がバラバラなままでは、理想の住まいづくりは実現しません。もちろん、話し合いの途中段階では、それぞれの好みや主張がぶつかることもあるでしょう。しかし、最終的に家族みんなが納得するプランをまとめ、それをリノベーション会社に伝えるようにしましょう。
リノベーションでは、検討事項も決定事項もたくさんあるので、家族同士が常に、「理想の住まい」のイメージを共有しながら前に進む必要があります。家族がそれぞれ好き勝手に要望を出しているとゴール像がまとまらず、的確な優先順位をつけられないまま進めることになるので、効果の薄いリノベーションになってしまいます。そうなると本末転倒です。
リノベーションは施主と設計者の共同作業
「施主」とは、リノベーションを発注する側のことです。注文者、発注者、建築主といういい方をすることもあります。それに対して、請け負う側が「施工主」となります。
リノベーションは新築と同じくらい、あるいは発注内容によっては新築以上に技術を要する仕事です。どこのリノベーション会社に依頼するかによって、結果に大きな差が生じます。リノベーション会社は、あなたの生活における不満や願いをヒアリングし、それを建築学的側面から解決する方法を提案できるプランナー、またはデザイナーという優秀なプロを抱えています。
たとえば、同居している祖父母に、いつまでも元気で介護不要の人生を送ってほしいという願いがあったとしましょう。リノベーションを通じて実現するなら、段差のないバリアフリーの床への変更や、部屋と部屋のあいだの急激な温度差によって、心筋梗塞や脳出血を引き起こす「ヒートショック現象」の恐れがない気密性の高い設計など、建築的な視点からの解決法を何通りも提案することが可能です。
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