分譲マンションの内廊下と外廊下【高級・後悔・怖い・虫】

マンションの基礎知識

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分譲マンションの内廊下と外廊下

マンション選びにおいて、多くの方が見落としがちな重要なポイントの一つが「廊下のタイプ」です。マンションの廊下は大きく分けて「内廊下」と「外廊下」の2種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。この記事では、内廊下と外廊下の違いを詳しく解説し、それぞれのタイプに向いている人の特徴まで徹底的に分析します。マンション購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

ここ広島では、

圧倒的に外廊下が主流です。

内廊下は稀です。

内廊下の物件はいわゆる高級物件です。

販売中の物件では、

「ザ・ライオンズ横川」

「THEフローレンス比治山本町」

などがあります。

個人的には、高級感があるので内廊下は大好きです。さらに内廊下に空調があれば最高です。

 

マンションの廊下タイプを理解することは、快適な住環境を選ぶ上で非常に重要です。まずは、内廊下と外廊下の基本的な違いについて詳しく見ていきましょう。

外廊下とは

外廊下は、文字通り建物の外側に設置された廊下のことを指します。「開放廊下」とも呼ばれ、マンションでは最も一般的なタイプです。特に郊外のマンションに多く見られる傾向があります。

外廊下の主な特徴は以下の通りです。

  • 建物の外壁に沿って設けられている
  • 各戸の玄関が外に面している
  • 直接外気に触れる開放的な構造
  • 比較的手頃な価格帯の物件が多い
  • 住戸は廊下の南側に並ぶことが多く、日当たりの良いリビングが増える
  • 築年数が比較的古い物件に多い

外廊下は、その開放的な構造から通気性が良く、自然光を取り入れやすいという特徴があります。また、建築コストが比較的低いため、内廊下タイプに比べて物件価格が抑えられる傾向にあります。

内廊下とは

内廊下は、建物の内部に完全に内包された廊下のことを指します。「中廊下」とも呼ばれ、ホテルの廊下のような雰囲気を持っています。

内廊下の主な特徴は以下の通りです。

  • 建物の内部に設置されている
  • 外気に露出していない
  • 空調で快適な温度・湿度が保たれている
  • 高級感のある内装(カーペット敷き、ムード照明など)
  • BGMが流れていることも多い
  • 都心の高級マンションやタワーマンションに多い
  • 比較的高価格帯の物件が多い

内廊下は、その閉鎖的な構造から外気の影響を受けにくく、一年中快適な環境を維持しやすいという特徴があります。また、プライバシーや防犯面でも優れており、高級感のある住環境を求める方に人気があります。

 

外廊下タイプのメリットとデメリット

外廊下タイプのマンションは日本で最も一般的なタイプですが、その特性をよく理解した上で選ぶことが重要です。ここでは、外廊下のメリットとデメリットを詳しく解説します。

外廊下のメリット

コスト面での優位性

外廊下タイプの最大のメリットの一つは、コスト面での優位性です。外に露出している分、壁が不要で内廊下タイプに比べるとメンテナンスや修繕の負担が低くなります。

具体的には、

  • 月々の管理費が手頃
  • 大規模修繕費用が内廊下に比べて少ない
  • 修繕積立金の不足リスクが低い
  • 照明コストが日中は不要

これらの要因により、長期的に見ても維持費が抑えられるため、コスト意識の高い方に適しています。

優れた通気性と換気効率

外廊下は外気に直接触れる構造のため、通気性に優れています。これにより、

  • 廊下の換気が常に行われている
  • 臭いや湿気がこもりにくい
  • 住戸内の換気が効率的に行える(廊下側とバルコニー側の窓を開けることで風の通り道ができる)
  • 新型コロナウイルスなどの感染症対策としても有効

特に夏場や梅雨時期など湿気の多い季節には、この通気性の良さが快適な住環境を維持するのに役立ちます。

防災面での安全性

外廊下は防災面、特に火災時の安全性において優れています。

  • 火災時に煙が廊下にこもらず外に流れ出やすい
  • 一酸化炭素中毒のリスクが低減
  • 視界が確保しやすく避難がスムーズ
  • ベランダと廊下の両方から避難経路を確保できる可能性がある

これらの特性は、万が一の災害時に生存率を高める重要な要素となります。

採光の良さ

外廊下タイプのマンションでは、住戸が廊下の南側に並ぶことが多く、日当たりの良いリビングが増えるという特徴があります。

  • 自然光が十分に入り、明るい室内環境
  • 冬場でも日光による暖かさを享受できる
  • 電気代の節約につながる
  • 心理的にも明るく開放的な気分になれる

外廊下のデメリット

天候の影響を受けやすい

外廊下の最大のデメリットは、天候の影響を直接受けやすいことです。

  • 雨風が廊下に入りやすく、濡れることがある
  • 強風時には廊下の使用が困難になることも
  • 夏は暑く、冬は寒い
  • 住戸の窓や壁に直接影響し、結露の原因になることがある
  • 高層階では風の影響がより強く感じられる

これらの影響は、特に極端な気象条件の日には顕著に現れます。

プライバシーと防犯面での懸念

外廊下は外部から見えやすいため、プライバシーや防犯面での懸念があります。

  • マンションの外から住戸の出入りが見える
  • 誰がどの部屋に住んでいるかが把握されやすい
  • オートロックがあっても低層階は侵入リスクがある
  • 廊下側の部屋は外からの視線や音が気になることがある

特に女性の一人暮らしや小さな子どもがいる家庭では、これらの点に注意が必要です。

安全面での懸念

外廊下は、特に高層階において安全面での懸念もあります。

  • 高所恐怖症の方には不向き
  • 小さな子どもやお年寄りがいる家庭では転落リスクへの配慮が必要
  • 廊下の床が濡れると滑りやすくなる危険性

※お風呂のサイズと種類

 

内廊下タイプのメリットとデメリット

内廊下タイプのマンションは、高級感と快適性を重視する方に人気があります。ここでは、内廊下の具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。

内廊下のメリット

高級感と快適性

内廊下の最大の魅力は、何と言っても高級感と快適性です:

  • ホテルのような洗練された雰囲気
  • フロアはじゅうたん敷きが多く、足音が響きにくい
  • ムード照明やBGMによる上質な空間演出
  • 空調による快適な温度・湿度管理
  • 見た目の美しさと高級感

これらの要素は、日々の生活に上質さと満足感をもたらします。

プライバシーと防犯性の高さ

内廊下は建物の内部にあるため、プライバシーと防犯性に優れています。

  • 外部からの視線を完全に遮断
  • 住戸の出入りが外から見えない
  • 部外者の侵入が難しい構造
  • セキュリティシステムと組み合わせることでさらに安全性が向上
  • 芸能人など知名度の高い方にも選ばれやすい

特にプライバシーを重視する方や、セキュリティに高い関心を持つ方にとって、内廊下の持つこれらの特性は大きな魅力となります。

外気温の影響を受けにくい

内廊下は外気から遮断されているため、外気温の影響を受けにくいという特徴があります。

  • 年間を通じて快適な温度を維持
  • 雨や雪の影響を受けない
  • 強風時でも快適に移動できる
  • 花粉やPM2.5などのアレルギー物質の侵入が少ない
  • 建物の劣化が緩やかになる

これらの特性により、四季を通じて快適な住環境を維持しやすくなります。

資産価値の維持

内廊下タイプのマンションは、その高級感から資産価値が維持されやすい傾向があります。

  • 将来の売却時に良い第一印象を与える
  • 高級感のあるマンションとして評価されやすい
  • 外観や共用部の劣化が少ない
  • 購入者層が比較的富裕層に偏るため、需要が安定している

 

内廊下のデメリット

高い管理・修繕コスト

内廊下の最大のデメリットは、管理・修繕コストの高さです。

  • 空調設備の維持管理費用
  • 24時間照明の電気代
  • カーペットなどの内装材の清掃・交換費用
  • 壁や天井などの修繕費用
  • 月々の管理費や修繕積立金が高額になりやすい

これらのコストは、長期的に見ると大きな負担となる可能性があります。

採光・風通しの問題

内廊下タイプのマンションでは、構造上の制約から採光や風通しに問題が生じることがあります。

  • 廊下側の部屋に窓がない場合がある
  • 風の通り道ができにくく、自然換気が難しい
  • 廊下側の部屋が暗くなりがちである
  • 換気設備に頼らざるを得ない場合が多い

特に、廊下側に面した部屋が納戸のような空間になってしまうケースもあり、間取りによっては生活のしづらさを感じることもあります。

火災時のリスク

内廊下は密閉された空間であるため、火災時には特有のリスクがあります。

  • 煙がこもりやすく、一酸化炭素中毒のリスクが高まる
  • 視界が確保しにくく、避難が困難になる可能性がある
  • 避難経路が限られる(主にベランダ側のみ)
  • 停電時に照明が確保できないと暗闇での避難を強いられる

これらのリスクは、適切な防災設備の整備によって軽減できますが、構造上の特性として認識しておく必要があります。

 

内廊下と外廊下の比較表

内廊下と外廊下の特徴を分かりやすく比較するため、以下に主要な項目ごとの比較表を示します。

比較項目 外廊下 内廊下
価格帯 比較的手頃 比較的高価
主な立地 郊外に多い 都心部に多い
高級感 一般的 高い
管理費 比較的安い 比較的高い
通気性 優れている 劣る(設備に依存)
温度環境 外気の影響を受けやすい 一年中快適
プライバシー 低い 高い
防犯性 やや低い 高い
災害時の安全性 煙の拡散に優れる 煙がこもりやすい
採光 良好 廊下側の部屋は劣る
騒音 外部音が入りやすい 遮音性が高い
メンテナンス費用 比較的安い 比較的高い

どんな人にどのタイプが向いているか

マンションの廊下タイプは、ライフスタイルや価値観によって向き不向きがあります。ここでは、それぞれのタイプに向いている人の特徴を詳しく解説します。

外廊下タイプに向いている人

コスト意識の高い人

外廊下タイプは、以下のような方に適しています。

  • 初期費用を抑えてマンション購入を考えている人
  • 月々の管理費や修繕積立金の負担を軽くしたい人
  • 長期的な維持コストを重視する人
  • 投資目的でマンションを購入する人
開放感や自然を重視する人

外廊下は、以下のような価値観を持つ方に向いています。

  • 明るく開放的な住環境を好む人
  • 自然光や風を取り入れた生活を望む人
  • 四季の変化を日常的に感じたい人
  • 閉鎖的な空間が苦手な人
防災意識の高い人

外廊下は、以下のような方にも適しています。

  • 災害時の避難経路を重視する人
  • 火災時の安全性を特に気にする人
  • 自然災害への備えを住環境選びの基準にする人

内廊下タイプに向いている人

高級感や快適性を重視する人

内廊下タイプは、以下のような方に適しています。

  • ホテルライクな住環境を求める人
  • 高級感のある暮らしを望む人
  • 共用部の美観や雰囲気を重視する人
  • ステータス性の高い住まいを希望する人
プライバシーや防犯性を重視する人

内廊下は、以下のような方に向いています。

  • プライバシーを非常に重視する人
  • 防犯面での安心感を求める人
  • 知名度が高く、人目を気にする必要がある人
  • 女性の一人暮らしや小さな子どもがいる家庭
快適な温熱環境を求める人

内廊下は、以下のような方にも適しています。

  • 暑さや寒さに敏感な人
  • 年間を通じて快適な温度環境を望む人
  • アレルギー体質で外気の影響を避けたい人
  • 雨や雪の日の移動の快適さを重視する人

 

折衷型マンションについて

近年では、内廊下と外廊下の特徴を併せ持つ「折衷型」のマンションも見られるようになってきました。ここでは、そうした折衷型マンションの特徴について解説します。

折衷型マンションの特徴

折衷型マンションは、主に以下のような特徴を持っています。

  • 中央に吹き抜けがあり、その周囲に廊下が巡らされている
  • 廊下の一部に開口部があり、外気と接している
  • 完全に外部に露出しているわけではないが、一部外気の影響を受ける
  • タワーマンションなど、比較的築年数が10年以上の物件に見られる

折衷型マンションのメリット

折衷型マンションは、内廊下と外廊下それぞれの良さを取り入れようとした設計です。

  • 内廊下の高級感と外廊下の通気性を両立
  • 完全な密閉空間ではないため、火災時の煙の拡散性が向上
  • プライバシーを確保しつつ、開放感も得られる
  • 外気温の影響を部分的に緩和できる

折衷型マンションのデメリット

一方で、折衷型マンションには以下のようなデメリットも存在します。

  • 内廊下ほどの高級感や温熱環境の安定性は得られない
  • 外廊下ほどの通気性や採光性は確保できない
  • 設計によっては中途半端な印象を与えることがある
  • 管理コストは内廊下に近い場合が多い

 

内廊下のあるマンションを選ぶ際のポイント

換気設備や空調設備の確認

内廊下タイプのマンションを選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。

  • 24時間換気システムの有無と性能
  • 空調設備の種類と効率性
  • フィルター交換などのメンテナンス頻度と費用
  • 湿気やカビ対策の有無

これらの設備が適切に整備・管理されているかどうかは、快適な住環境を維持する上で非常に重要です。

管理費や修繕積立金の確認

内廊下タイプのマンションは管理コストが高くなる傾向があるため、以下の点を事前に確認しておくことが重要です。

  • 月々の管理費の金額と内訳
  • 修繕積立金の金額と積立計画
  • 過去の大規模修繕の履歴と費用
  • 将来的な設備更新の予定と費用見込み

これらの情報を基に、長期的な資金計画を立てることが必要です。

採光性や快適性の確認

内廊下タイプのマンションでは、特に以下の点に注意して確認しましょう。

  • 廊下側の部屋の採光状況
  • 自然換気の可能性
  • 間取りの使い勝手(廊下側の部屋の用途など)
  • 吹き抜けや中庭などの採光工夫の有無

実際に物件を見学する際には、日中の明るさや空気の流れを確認することが重要です。

災害時の避難経路の確認

内廊下タイプのマンションでは、災害時の安全性について以下の点を確認しておくことが重要です。

  • 避難経路の数と位置
  • 非常用照明の設置状況
  • 排煙設備の有無と性能
  • 防火扉や防火シャッターの配置

これらの設備が適切に整備されているかどうかは、万が一の際の生存率に直結する重要な要素です。

外廊下のあるマンションを選ぶ際のポイント

廊下の構造と防水対策

外廊下タイプのマンションを選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。

  • 廊下の幅と手すりの高さ
  • 雨風の吹き込み対策(ひさしの出具合など)
  • 排水溝の配置と排水能力
  • 床材の滑りにくさ

これらの要素は、日常の快適性だけでなく安全性にも関わる重要なポイントです。

防犯対策の確認

外廊下タイプのマンションでは、防犯面での対策が特に重要です。

  • オートロックシステムの有無と性能
  • 防犯カメラの設置状況
  • 低層階の侵入対策(格子窓など)
  • 照明の明るさと設置位置

これらの対策が十分に施されているかどうかは、安心して暮らす上で重要な要素となります。

住戸の断熱性能

外廊下タイプのマンションでは、外気の影響を受けやすいため、住戸自体の断熱性能が重要になります。

  • 窓の種類(二重窓、Low-Eガラスなど)
  • 壁の断熱材の種類と厚さ
  • 結露対策の有無
  • 暖房・冷房設備の効率性

これらの性能が高いマンションであれば、外廊下のデメリットを一定程度緩和することができます。

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まとめ

マンションの廊下タイプは、日々の生活の快適性や安全性、コストに大きく影響する重要な要素です。内廊下と外廊下、それぞれに特徴があり、一概にどちらが優れているとは言えません。

内廊下タイプは、高級感やプライバシー、快適な温熱環境を重視する方に向いています。一方、外廊下タイプは、コスト面での優位性や通気性の良さ、防災面での安全性を重視する方に適しています。

マンション選びの際には、これらの特徴を十分に理解した上で、自分のライフスタイルや価値観に合ったタイプを選ぶことが重要です。また、同じタイプの中でも物件によって品質や設備に差があるため、具体的なチェックポイントを押さえて慎重に選ぶことをおすすめします。

最終的には、廊下のタイプだけでなく、立地や間取り、価格など総合的に判断して、自分にとって最適なマンションを選びましょう。

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この記事を書いた人
﨑ちゃん

新築マンションに携わって30年!!
企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

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