主要なダイビングライセンス団体【2025既得権益】

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主要なダイビング団体の詳細

日本で活動している主要なダイビング団体について、それぞれの特徴や歴史、教育システムなどを詳しく解説します。ダイビングライセンスを取得する際の参考にしてください。

 PADI(パディ)

PADIは1966年に米国で設立された世界最大のダイビング指導団体です。現在、180以上の国と地域で活動し、発行したCカードは2,900万枚以上に達しています。「The Way the World Learns to Dive(世界中の人々がダイビングを学ぶ方法)」をモットーに、段階的な教育システムを採用しています。

PADIの最大の特徴は、標準化された教育システムと豊富な教材です。ビデオやマニュアルを使った自習と実技を組み合わせた「エデュケーショナルシステム」により、世界中どこでも同じ品質の教育を受けることができます。また、eラーニングシステムも充実しており、忙しい現代人でも効率的に学習できます。

日本国内では最も普及している団体で、多くのダイビングショップがPADIの認定店として活動しています。初心者向けのディスカバースキューバダイビング(体験ダイビング)から、プロフェッショナルレベルのコースディレクターまで、幅広いレベルのコースを提供しています。特に40種類以上のスペシャルティコースは、特定の分野に特化したスキルを習得できる点が魅力です。

[PADI公式サイト]

 

NAUI(ナウイ)

NAUIは1960年に設立された、世界で最も歴史のあるダイビング指導団体の一つです。「ダイバー教育の質と安全性」を最優先する理念のもと、徹底した教育を行うことで知られています。NAUIの特徴は、インストラクターの裁量が大きく、生徒の習熟度に合わせた柔軟な指導が可能な点です。

NAUIのコースは一般的に他団体より時間をかけて行われ、より多くのスキルを習得できるよう設計されています。例えば、NAUIのスキューバダイバーコース(基本ライセンス)では、ナイトダイビングやボートダイビングなど、他団体ではスペシャルティとして別途学ぶ内容も含まれていることがあります。

米国の軍や警察、消防などの公的機関でも採用されており、プロフェッショナルな教育システムとして高い評価を受けています。日本では他団体と比べると普及度はやや低いものの、質の高い教育を求めるダイバーから支持を集めています。「Think NAUI First(まずNAUIを考えよう)」というスローガンのもと、安全で責任あるダイビングを推進しています。

[NAUI公式サイト]

 

SSI(スクーバスクールインターナショナル)

SSIは1970年に米国で設立されたダイビング指導団体で、現在は世界110カ国以上で展開しています。「Comfort through Repetition(繰り返しによる快適さの獲得)」という教育理念に基づき、基本スキルを徹底的に反復練習することで、ダイバーの自信と安全性を高めるアプローチを取っています。

SSIの大きな特徴は、デジタル教材の充実度です。業界に先駆けてデジタル教材を導入し、スマートフォンやタブレットで学習できるシステムを構築しました。これにより、いつでもどこでも効率的に学習できる環境を提供しています。また、ダイビングログもデジタル管理できるため、紙のログブックを持ち歩く必要がありません。

もう一つの特徴は「ディーラー中心」のビジネスモデルです。ダイビングショップ(ディーラー)との強い結びつきを重視し、ショップごとの特色を活かした教育を可能にしています。日本でも多くのダイビングショップがSSIの認定店として活動しており、PADIに次ぐ普及率を誇ります。特に「Try Scuba」という体験プログラムは、初心者にとって気軽にダイビングを体験できる入口となっています。

[SSI公式サイト]

 

BSAC(British Sub Aqua Club)

BSACは1953年に英国で設立された、世界最古のダイビング団体の一つです。他の商業的な団体と異なり、非営利のクラブ組織として運営されている点が最大の特徴です。「By Divers, For Divers(ダイバーによる、ダイバーのための組織)」という理念のもと、会員同士が教え合い、学び合うコミュニティを形成しています。

BSACのトレーニングシステムは、他団体と比べてより包括的で厳格です。基本コースから高度な安全管理やレスキュー技術まで幅広く学ぶため、初期の段階でより多くの時間と努力が必要ですが、その分、高い技術と知識を身につけることができます。特に英国の冷水域や視界の悪い環境でのダイビングに適した技術を重視しています。

日本では「日本ビーサック協会(BSAC Japan)」として活動しており、各地にダイビングクラブが存在します。会員制のクラブ活動を通じて、長期的な仲間づくりや継続的な技術向上を目指す方に適しています。商業的なダイビングショップではなく、クラブハウスを拠点に活動することが多く、ダイビングを生涯のスポーツとして楽しむ文化を育んでいます。

[BSAC公式サイト]

 

CMAS(世界水中連盟)

CMASは1959年にジャック・クストーらによって設立された国際的な水中連盟で、「世界水中連盟」とも呼ばれています。オリンピック委員会に準じた組織構造を持ち、各国の水中連盟が加盟する形で運営されています。スキューバダイビングだけでなく、フリーダイビングや水中ホッケーなど、様々な水中スポーツを統括している点が特徴です。

CMASの認定システムは、1つ星から3つ星までのダイバーレベルと、1つ星から3つ星までのインストラクターレベルで構成されています。この星の数によるシンプルな評価システムは国際的に理解しやすく、世界中で通用します。教育内容は各国の連盟に委ねられている部分が大きいため、その国の海の特性に合わせた実践的な教育が行われることが多いです。

日本では「日本水中科学協会(CMAS Japan)」として活動しており、特に大学のダイビングサークルや研究機関との結びつきが強いのが特徴です。科学的なアプローチを重視し、海洋生物学や水中考古学などの学術的な側面も大切にしています。また、国際大会などのスポーツイベントも定期的に開催しており、競技としての水中活動も推進しています。

[CMAS公式サイト]

 

JCUE(ジェイキュー)

JCUEは1999年に設立された日本独自のダイビング指導団体です。「日本の海に適した、日本人のためのダイビング教育」をコンセプトに、日本の海の特性や日本人の体格、文化的背景を考慮したカリキュラムを提供しています。

JCUEの最大の特徴は、日本の海の特性に合わせた実践的な教育内容です。例えば、日本の海は季節によって水温や透明度が大きく変化するため、その対応方法や装備選びについて詳しく学ぶことができます。また、日本語で作成された教材を使用するため、言語の壁なく学習できる点も魅力です。

教育システムは「ベーシックダイバー」から始まり、「アドバンスドダイバー」「マスターダイバー」へと進み、さらに「インストラクター」へとステップアップする構造になっています。特に安全管理に重点を置いており、緊急時の対応や器材のメンテナンスなどについても詳しく学びます。日本全国にJCUE認定のダイビングショップがあり、地域に根ざした活動を展開しています。国際的な知名度はまだ高くありませんが、日本の海で安全にダイビングを楽しむための実践的な知識と技術を習得できる団体として評価されています。

[JCUE公式サイト]

 

SDI/TDI/ERDI

SDI/TDI/ERDIは1994年に設立された比較的新しいダイビング指導団体です。SDIはレクリエーショナルダイビング、TDIはテクニカルダイビング、ERDIは緊急対応ダイビングを担当する3つの部門から構成されています。「現代のダイバーのための現代的なトレーニング」をモットーに、最新の器材や技術を積極的に取り入れた教育を行っています。

この団体の特徴は、革新的で柔軟なアプローチです。例えば、業界に先駆けてオンライン学習システムを導入し、デジタル教材の充実を図りました。また、他団体よりも早くダイブコンピュータの使用を推奨し、現代のダイビングスタイルに合わせた実践的な教育を提供しています。

特にTDIは、テクニカルダイビング(深度40m以上の深海や洞窟、沈船内部などの特殊環境でのダイビング)の教育において高い評価を受けています。混合ガスの使用や減圧理論など、高度な知識と技術を体系的に学ぶことができます。日本でも徐々に認知度が高まっており、特に先進的な技術や特殊なダイビングに興味を持つダイバーから支持を集めています。

[SDI/TDI/ERDI公式サイト]

 

IANTD(国際ナイトロックス・テクニカルダイバー協会)

IANTDは1985年に設立された、テクニカルダイビングの教育に特化した団体です。その名前が示す通り、ナイトロックス(酸素濃度を高めた混合ガス)の使用を早くから推進し、テクニカルダイビングの発展に大きく貢献してきました。「安全性と教育の質の向上」を理念に掲げ、高度な技術と知識を持つダイバーの育成に力を入れています。

IANTDの教育プログラムは、科学的根拠に基づいた理論と実践を重視しています。特に減圧理論、混合ガスの生理学的影響、高圧環境下での人体の反応など、テクニカルダイビングに必要な専門知識を詳細に学ぶことができます。また、洞窟ダイビングや沈船ダイビング、深海ダイビングなど、特殊環境でのダイビング技術についても体系的なトレーニングを提供しています。

日本ではテクニカルダイビングを専門とするショップを中心に普及しており、一般的なレクリエーショナルダイビングよりも、より挑戦的なダイビングを目指すダイバーに選ばれています。IANTDの認定は国際的にも高く評価されており、世界中のテクニカルダイビングコミュニティで認められています。

[IANTD公式サイト]

まとめ

これらの団体はそれぞれ独自の教育理念と特色を持っていますが、基本的な安全基準は共通しており、どの団体のCカードも国際的に通用します。ダイビングを始める際は、自分の目的や学習スタイル、将来のダイビングプランなどを考慮して、最も合った団体を選ぶことをおすすめします。また、地域によって普及している団体が異なる場合もありますので、お住まいの地域のダイビングショップに相談してみるのも良いでしょう。
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この記事を書いた人
﨑ちゃん

新築マンションに携わって30年!!企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

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