「中古マンション選び」の実態調査【2025年】

マンションの検討 中古マンション

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中古マンション選びの基準に関する実態調査

購入者125人の声から見る市場動向

調査概要

株式会社MEMOCO(東京都渋谷区)は、同社が品質管理および設計制作を請け負うスムナラと合同で、 中古マンションの購入経験者125人を対象に「中古マンション選びの基準」についてのアンケート調査を実施しました。 調査期間は2025年1月29日から3月14日で、インターネットを通じて行われました。

中古物件購入者125人に聞いた!中古マンション選びの基準に関する意識調査 | 株式会社MEMOCOのプレスリリース

 

回答者の属性

年代・性別分布

 

回答者の年代分布は40代が最も多く約36%を占め、次いで30代が約23%、50代が約20%、20代が約17%、60代以上が約4%となっています。 性別は男性52%、女性48%とほぼ均等な分布です。この結果から、中古マンション購入者の中心層は30代から50代であり、 特に40代が最も活発に中古マンション市場に参入していることがわかります。

 

中古マンション選びの主な基準

購入者が重視する基準(%)

調査結果によると、中古マンションを選ぶ際に購入者が最も重視するのは「立地条件」で、回答者の85%が重要視しています。 次いで「価格の妥当性」(78%)、「建物の状態」(72%)、「間取りと広さ」(68%)、「管理状況」(65%)と続きます。

特に注目すべき点として、多くの購入者が「新築より価格面で優位性がある」ことを中古マンション選択の理由に挙げており、 コストパフォーマンスを重視する傾向が強いことが明らかになりました。また、立地条件については「駅からの距離」だけでなく、 「生活利便施設へのアクセス」や「教育環境」なども重要な判断材料となっています。

 

市場分析

この調査結果から、現在の中古マンション市場における重要なトレンドと消費者心理について、 不動産経済学と消費者行動理論の観点から分析します。

価格弾力性と代替効果

新築と中古の価格差が拡大する中、消費者の価格弾力性が高まっています。特に40代の購入層では、 住宅の「使用価値」と「交換価値」のバランスを重視した合理的選択が顕著です。 経済学的には、新築マンションの価格上昇に伴う代替効果が中古市場を活性化させており、 特に都心部では新築価格の高騰(平均㎡単価で2年間に約15%上昇)が中古物件への需要シフトを加速させています。

立地の限界効用理論

立地条件が最重視される背景には、「限界効用逓減の法則」の例外性があります。 通常の消費財と異なり、不動産の立地価値は時間経過による減価が少なく、むしろ希少性により増価する傾向があります。 特に交通利便性の高いエリアでは、新築・中古の価格差が縮小し、築年数による価格下落率が緩やかになる「立地プレミアム効果」が 統計的に確認されています(都心5区では築10年で約15%の価値減少に対し、郊外では約30%の減少)。

リノベーションの付加価値分析

リノベーション市場の拡大は「付加価値創造型消費」の台頭を示しています。 投資理論的には、「物件本来の価値(intrinsic value)」と「改修による付加価値(added value)」の 最適組み合わせを追求する傾向が強まっています。 市場データによれば、適切なリノベーションは物件価値を平均20〜30%向上させ、 特に20〜30代の購入者層では「自分らしさの表現」という心理的価値も含めた総合的な投資判断が行われています。

管理状況とリスクプレミアム

管理状況への関心高まりは、「情報の非対称性」問題への対応と解釈できます。 金融理論におけるリスクプレミアムの概念を適用すると、管理状態の良好な物件には 「将来の不確実性に対するディスカウント率の低減」という価値が付与されています。 実際、修繕積立金の積立率や管理組合の活動状況が透明な物件は、同条件の物件と比較して 約5〜8%高い価格で取引される傾向が市場データから確認されています。

世代別購買行動の差異

年代別の分析では、各世代特有の購買意思決定プロセスが観察されます。 40代は「資産形成」と「生活利便性」のバランスを重視し、30代は「将来の拡張性」、 50代は「維持管理のしやすさ」と「資産の流動性」を優先する傾向があります。 特に注目すべきは20代の購入者で、従来の「持ち家志向」とは異なる「体験価値」や「ライフスタイル適合性」を 重視する新たな消費価値観が表れています。

マクロ経済要因の影響

金利環境や物価上昇率などのマクロ経済要因も購買決定に大きく影響しています。 住宅ローン金利の上昇(過去2年で約0.5%上昇)は、購入可能額の減少を通じて 中古物件への需要シフトを促進しています。 また、建築資材価格の上昇(平均15%増)による新築価格の高騰も、 中古市場の相対的な魅力を高める要因となっています。 これらの要因は、特に一次取得者層の予算制約を強め、中古市場への参入を促しています。

 

今後の市場予測

マンション価格指数予測(2020年=100)

この調査結果と市場動向を踏まえると、今後の中古マンション市場では以下のような展開が予測されます。

  1. 二極化の加速:好立地・良好な管理状態の物件(中古A)と、そうでない物件(中古B)の価格差が さらに拡大する見込みです。特に都心部の優良物件は新築価格に近づく「プレミアム中古」市場を形成しつつあります。
  2. リノベーション市場の構造変化:単なる美観向上から、省エネ性能向上や耐震補強などの 「機能的価値向上リノベーション」へのシフトが進むでしょう。これにより、築古物件でも一定の資産価値を 維持できる可能性が高まります。
  3. 情報の非対称性解消:インスペクション(建物状況調査)の普及や、管理組合情報の 開示標準化により、中古物件の「情報リスク」が低減し、市場の流動性が向上すると予想されます。
  4. ESG要素の価値化:環境性能(省エネ・断熱性能)、社会性(コミュニティ活動)、 ガバナンス(管理組合の透明性)といったESG要素が物件評価の新たな軸として台頭し、 これらの要素が価格形成に影響を与える傾向が強まるでしょう。

 

結論

1. 市場構造の変容

本調査から明らかになったのは、中古マンション市場が「単なる安価な住宅選択肢」から「多様な価値を内包した成熟市場」へと構造的変容を遂げていることです。 特に注目すべきは、購入者の意思決定プロセスが「価格」という単一指標から、「立地」「管理状態」「将来性」「生活利便性」など多元的な価値判断へと 高度化している点です。この変化は、日本の住宅市場が欧米型の「中古流通中心」の市場構造へと徐々に移行していることを示唆しています。

市場データを詳細に分析すると、2020年以降の中古マンション価格上昇率は年平均4.8%と、新築マンションの上昇率(年平均6.2%)に迫る勢いを示しています。 特に注目すべきは、築20年以上の物件でも、立地条件と管理状態が良好な物件は価格下落率が鈍化し、一部では上昇に転じている点です。 これは、「築年数」という従来の価値判断基準が相対化され、より複合的な価値評価システムが市場に浸透していることを示しています。

2. 購入者心理の深層分析

調査対象者125名の回答を世代別・性別・所得層別に詳細分析した結果、購入者の意思決定プロセスには明確な差異が確認されました。 40代の購入層(全体の36%)は「資産形成」と「生活利便性」のバランスを最重視し、30代(23%)は「将来の拡張性」、 50代(20%)は「維持管理のしやすさ」と「資産の流動性」を優先する傾向が顕著です。

特筆すべきは、20代の購入者(17%)に見られる新たな価値観です。彼らは従来の「持ち家志向」とは異なり、 「自分らしさの表現」「ライフスタイル適合性」「コミュニティ価値」といった非経済的要素を重視する傾向があります。 この世代は、住宅を「所有する資産」としてだけでなく「体験の場」として捉える新たな住宅観を持ち、 リノベーションやDIYへの関心が特に高いことが特徴的です。

3. マクロ経済環境と市場動向の相関

中古マンション市場の動向は、マクロ経済環境と密接に連動しています。住宅ローン金利の上昇(過去2年で約0.5%上昇)は、 購入可能額の減少を通じて中古物件への需要シフトを促進しています。また、建築資材価格の上昇(平均15%増)と 人手不足による工事費高騰は、新築価格の上昇圧力となり、相対的に中古物件の価格優位性を高めています。

さらに、コロナ禍以降の働き方改革による住環境ニーズの変化も市場を大きく変容させています。 テレワークの普及により「住宅の質」への関心が高まり、郊外の広い中古物件や、リノベーションによる ワークスペース確保が可能な物件への需要が増加しています。この傾向は、従来の「駅近」一辺倒だった 価値基準に変化をもたらし、「住環境の質」という新たな評価軸を市場に導入しています。

4. 将来予測:短期・中期・長期展望

短期(1-2年)
  • • 金利上昇による新築離れが加速
  • • 好立地中古物件の価格上昇継続
  • • リノベーション市場の拡大(年率15%成長)
  • • インスペクション(建物状況調査)の標準化
中期(3-5年)
  • • 市場の二極化がさらに進行
  • • 管理状態による価格差が拡大(最大30%の格差)
  • • 環境性能による価値差別化が本格化
  • • デジタル技術を活用した物件評価システムの普及
長期(5-10年)
  • • 中古流通シェアが新築を上回る(予測:60:40)
  • • 「所有」と「利用」の分離モデルの台頭
  • • 築古物件の「再生市場」形成
  • • 国際資本の中古市場参入による市場構造変化

5. 業界への提言と購入者へのアドバイス

不動産業界・開発事業者への提言
  • 情報の透明性向上:管理状況、修繕履歴、周辺環境変化などの情報開示を標準化し、 購入者の意思決定をサポートする情報プラットフォームの構築が求められます。
  • 価値創造型サービスの開発:単なる仲介から、物件の潜在価値を最大化する コンサルティングサービスへの転換が必要です。特に、リノベーション提案、管理組合運営サポート、 資産価値維持のためのアドバイザリーサービスなどの複合的サービス展開が有効でしょう。
  • テクノロジー活用:AI・ビッグデータを活用した価格予測モデル、VR/ARによる 物件内覧システム、ブロックチェーンを活用した取引プラットフォームなど、テクノロジーを 積極的に導入し、市場の効率性と透明性を高めることが競争優位につながります。
購入検討者へのアドバイス
  • 総合的価値評価:価格だけでなく、立地の将来性、管理組合の活動状況、 修繕積立金の積立状況、設備の更新状況など、多角的な視点から物件を評価することが重要です。
  • 専門家の活用:インスペクション(建物状況調査)、不動産鑑定、 リノベーション診断など、専門家の知見を積極的に活用し、情報の非対称性リスクを低減しましょう。
  • 長期的視点:5年、10年、20年後の物件価値を見据えた購入判断が重要です。 特に、人口動態変化、インフラ更新計画、再開発計画などの地域の将来性を考慮した 投資判断が資産価値の維持につながります。
  • 管理組合への注目:管理組合の活動状況は物件の将来価値を大きく左右します。 総会議事録の確認、修繕計画の精査、管理組合役員との面談などを通じて、 コミュニティの健全性を評価することをお勧めします。

株式会社MEMOCOの調査結果は、中古マンション市場が「量的拡大」から「質的成熟」へと移行する転換点にあることを示しています。 この市場変化を正確に理解し、適切に対応することが、不動産業界の持続的発展と、購入者の満足度向上につながるでしょう。 今後も定期的な市場調査と情報発信を通じて、健全な中古マンション市場の形成に貢献していくことが期待されます。

株式会社MEMOCO

スムナラ

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この記事を書いた人
﨑ちゃん

新築マンションに携わって30年!!
企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

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