野村不動産の超高層タワーマンション
広島市中区本通で進む大規模再開発事業。高さ185mのツインタワーを核とした 延床面積約15万3000㎡の巨大プロジェクトが、広島の都心部に新たなランドマークを誕生させます。 本通商店街の玄関口に建設される超高層タワーマンションの魅力と投資価値を、 不動産のプロとして徹底的に分析します。
ツインタワーが本通りのイメージを変える!!

Q: 本通3丁目再開発の規模はどれくらいですか?

A: 高さ185mのツインタワー構成、延床面積約15万3000㎡で広島市内最大級の再開発事業となります。
本通3丁目地区市街地再開発事業は、広島市中区本通の約1.15ヘクタールを対象とした、広島市史上最大級の再開発プロジェクトです。 この事業の最大の特徴は、本通商店街を挟んで南北に配置される高さ185メートルのツインタワー構成にあります。
北棟は地上34階建てでオフィスとホテルを主用途とし、南棟は地上46階建てで住宅を主用途とする計画となっています。 両棟とも高さは185メートルで統一されており、広島県内ではビッグフロント広島の198メートルに次ぐ第2位の高さを誇ることになります。 さらに、両棟を結ぶ低層棟(地上3階、地下2階)が商業施設と駐車場機能を担い、本通商店街との一体的な開発を実現します。
事業主体は本通3丁目地区市街地再開発準備組合で、事業協力者として野村不動産が参画しています。 敷地面積約11,500平方メートル、建築面積約10,700平方メートル、延床面積約153,000平方メートルという巨大な規模は、 容積率1,195%という都市再生特別地区の制度活用により実現されています。
この再開発により、細分化された宅地が集約・共同化され、一体的な土地利用による高度利用が図られることで、 本通商店街の玄関口にふさわしいシンボリックで風格ある都市景観が形成されることになります。 また、市道本通りの南北を接続する上空デッキの設置や屋上広場の配置により、 都心におけるゆとりある滞留・交流空間の創出と回遊性の向上が期待されています。
46階建ての超高層タワーマンション

Q: 南棟タワーマンションの特徴は?

A: 地上46階建て高さ185m、本通商店街直結で広島市内屈指の立地条件を誇る超高層住宅です。
南棟のタワーマンションは、地上46階建て、高さ185メートルという広島市内でも屈指のスケールを誇る超高層住宅です。 北棟が34階建てであるのに対し、南棟が46階建てとなっているのは、住宅用途の階高がオフィス用途よりも低く設定されているためで、 これにより両棟の高さを185メートルで統一しながら、それぞれの用途に最適化された設計が実現されています。 住戸数や具体的な間取り構成については現時点では未発表ですが、46階建てという規模から推測すると、 300戸から400戸程度の大規模分譲マンションになると予想されます。 野村不動産が事業協力者として参画していることから、同社の高級マンションブランド「プラウド」シリーズでの展開が期待されます。
立地面での優位性は圧倒的で、本通商店街の玄関口という広島市内でも最高クラスの商業立地に位置しています。 アストラムライン本通駅とは地下2階で直結し、広島電鉄本通電停も目の前という交通利便性の高さは、 広島市内のタワーマンションの中でも群を抜いています。 高層階からの眺望も素晴らしく、広島市街地はもちろん、瀬戸内海や宮島方面まで一望できる住戸も多数設けられると予想されます。 特に南向きの住戸からは平和記念公園や広島城を見下ろす贅沢な景観を楽しむことができ、 広島らしい歴史と文化を感じられる住環境が提供されるでしょう。 また、低層部には商業施設が入居予定で、日常の買い物から食事まで建物内で完結できる利便性も大きな魅力です。
建物仕様
• 高さ185m
• 主用途:住宅
• 駅直結アクセス
立地優位性
• 2路線利用可能
• 平和記念公園徒歩圏
• 商業施設充実
本通商店街の玄関口

Q: 立地の優位性はどこにあるのですか?

A: 本通商店街直結、2路線利用可能で平和記念公園も徒歩圏内の広島都心部中核立地です。
本通3丁目再開発の立地は、広島市の都心部における最高クラスの条件を備えています。 計画地は広島本通商店街の玄関口に位置し、中四国最大の商店街とも称される本通商店街への直接アクセスが可能です。 この商店街は東西約577メートルにわたって続き、ファッション関連店舗や飲食店、カフェなどが立ち並び、 1日平均約10万人が訪れる広島市内屈指の賑わいエリアとなっています。 また、三越、そごう、福屋といった老舗百貨店や、相生通り・鯉城通り沿いの各種金融機関、 大手企業のオフィスビルとも近接しており、商業・業務機能が高度に集積した立地環境にあります。
交通アクセスの利便性も抜群で、アストラムライン本通駅とは地下2階で直結し、 雨に濡れることなく駅へのアクセスが可能です。 アストラムラインを利用すれば県庁前駅まで2分、新白島駅まで8分でアクセスでき、 新白島駅でJR山陽新幹線への乗り換えも可能です。 また、広島電鉄本通電停も目の前にあり、広島駅まで約15分、宮島口まで約45分と、 市内各所や観光地への移動も非常に便利です。 さらに、平和記念公園まで徒歩5分、広島城まで徒歩10分という立地は、 広島の歴史と文化を日常的に感じられる贅沢な住環境を提供します。 このような立地条件は、資産価値の長期的な安定性と向上を支える重要な要素となります。
2033年完成への道のり

Q: 完成までのスケジュールは?

A: 2028年度解体工事開始、2032年度竣工、2033年度供用開始の10年超プロジェクトです。
本通3丁目再開発事業は、2020年3月の「本通3丁目地区まちづくり研究会」設立から始まった長期プロジェクトです。 2021年3月には再開発準備組合が設立され、野村不動産を事業協力者として迎えて本格的な検討が開始されました。 現在は環境影響評価の段階にあり、2023年3月に環境影響評価実施計画書が公表され、 市民や専門家からの意見を踏まえた環境アセスメントが進行中です。 この環境影響評価は、高さ185メートルという超高層建築物が周辺環境に与える影響を詳細に検証するもので、 風環境、日照、景観、交通などの多角的な観点から評価が行われています。
実際の工事は2028年度から開始される予定で、まず既存建物の解体工事から着手されます。 解体工事期間は全体で21ヶ月程度を見込んでおり、段階的に既存建物を解体しながら、 着手可能な部分から新築工事を開始する計画となっています。 新築工事は全体で41ヶ月程度を予定しており、2032年度の竣工、2033年度の供用開始を目指しています。 この長期間にわたる工事期間中は、本通商店街の営業への影響を最小限に抑えるため、 工事区域を細分化し、商店街の機能を維持しながら段階的に開発を進める方針です。 完成後は、新たな広島のランドマークとして、また本通商店街の新たな玄関口として、 広島市の都心部活性化に大きく貢献することが期待されています。
プロジェクト進捗状況
年 | 内容 | 状況 |
---|---|---|
2020 | まちづくり研究会設立 | 完了 |
2021 | 準備組合設立 | 完了 |
2023 | 環境影響評価 | 進行中 |
2028 | 解体工事開始 | 予定 |
2032 | 竣工 | 予定 |
2033 | 供給開始 | 予定 |
複合開発 住宅・オフィス・ホテル・商業

Q: どのような施設構成になるのですか?

A: 住宅・オフィス・ホテル・商業施設の複合構成で多様なニーズに対応する都市型開発です。
本通3丁目再開発事業の最大の特徴は、住宅、オフィス、ホテル、商業施設を組み合わせた多機能複合開発である点です。 南棟は主に住宅用途で、46階建ての超高層タワーマンションとして計画されています。 一方、北棟は34階建てで、中層部分にオフィス、高層部分にホテルが配置される予定です。 この構成により、居住者、就業者、宿泊客、買い物客など多様な人々が集まる複合的な都市空間が創出されます。 特にホテル機能については、コロナ後のインバウンド需要の急激な回復を背景に、 広島市内でヒルトンやマリオットなど外資系ホテルブランドの進出が相次いでいることから、 本計画でもラグジュアリー系ブランドの誘致が期待されています。
低層部分には商業施設が配置され、本通商店街との一体的な商業空間が形成されます。 地下2階から地上3階までの商業ゾーンは、既存の本通商店街と上空デッキで接続され、 回遊性の向上と賑わいの創出が図られます。 また、地下2階から地上6階(一部)には駐車場と駐輪場が設けられ、 来街者の利便性向上にも配慮されています。 オフィス機能については、広島市内の企業誘致や本社機能の集約を促進する効果が期待される一方、 社会減が進む中での需要確保が課題となっており、行政の間接的なバックアップが重要になると考えられます。 この複合的な機能配置により、24時間を通じて活気のある都市空間が実現し、 住宅部分の資産価値向上にも寄与することが期待されています。
南棟(住宅)
• 高さ185m
• タワーマンション
• 高層階からの眺望
北棟(複合)
• 高さ185m
• オフィス・ホテル
• ラグジュアリーブランド期待
低層棟(商業)
• 商業施設
• 駐車場・駐輪場
• 本通商店街直結
タワーマンションの投資価値

Q: 投資価値はどう評価されていますか?

A: 希少立地と複合機能により長期的な資産価値向上が期待される広島屈指の投資物件です。
本通3丁目タワーマンションの投資価値は、複数の要因により長期的な向上が期待できます。 まず立地の希少性が最大の強みで、本通商店街の玄関口という広島市内でも代替不可能な立地条件は、 将来にわたって高い需要を維持すると予想されます。 広島市の都心部では大規模な住宅供給が限られており、特に超高層タワーマンションの供給は非常に稀少です。 この希少性により、完成後も安定した資産価値の維持・向上が期待できます。 また、複合開発による24時間の賑わい創出効果により、単純な住宅開発では得られない付加価値が生まれ、 これが長期的な資産価値の下支えとなります。 野村不動産という大手デベロッパーのブランド力も、品質面での安心感と資産価値の安定性に寄与します。
投資目的での購入についても十分な魅力があります。 本通商店街という立地の利便性から、賃貸需要は安定して見込めると考えられます。 特に広島市内で働く単身者や DINKS世帯、さらには広島に転勤で来る企業駐在員などからの需要が期待できます。 また、インバウンド需要の回復により、短期賃貸(民泊)としての活用可能性もあります。 ただし、基壇部が大きい複合施設のため、管理費の高さは懸念材料となります。 一般的に複合用途の建物は、住宅専用マンションと比較して管理費が高くなる傾向があり、 この点は投資収益性を検討する上で重要な要素となります。 それでも、立地の優位性と希少性を考慮すれば、長期的には十分な投資価値を持つ物件と評価できるでしょう。
投資メリット
• 複合開発による付加価値
• 大手デベロッパーブランド
• 安定した賃貸需要
注意点
• 長期工事期間
• 供給戸数による市場影響
• 完成まで約8年の期間
まとめ
本通3丁目地区市街地再開発事業は、広島市の都心部に新たなランドマークを誕生させる 歴史的なプロジェクトです。高さ185メートルのツインタワーは、 広島の都市景観を大きく変え、本通商店街の新たな玄関口として機能することになります。
南棟のタワーマンションは、広島市内でも屈指の立地条件と建物スペックを誇り、 長期的な資産価値の向上が期待できる稀有な物件となるでしょう。 複合開発による多様な機能の集積は、単なる住宅以上の価値を提供し、 広島の都心居住の新たなスタンダードを確立することが予想されます。
2033年の完成まで約8年という長期間を要しますが、 その間に広島市全体の都市開発も進展し、より魅力的な都市環境が形成されることでしょう。 本通3丁目タワーマンションは、広島の新時代を象徴する住宅として、 そして投資価値の高い不動産として、大きな注目を集め続けることは間違いありません。
※本記事は公開情報を基に作成した分析記事です。
参考資料
- 広島市公式発表
- 野村不動産
- 環境影響評価実施計画書
- 各種報道資料
- 超高層ビル・都市開発研究所
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