【広島市東区】中古マンション相場の今と今後【2025】

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広島市東区の中古マンション相場と今後の展望

土地交換式マンション

東区の中古マンション相場と今後【2025】

  • 広島市東区の中古マンション平均価格は2,199万円(70m²物件)
  • 過去3年間の価格変動率は0.27%上昇と安定推移
  • エリア別では牛田・広島駅北側が高価格帯、戸坂・温品が手頃な価格帯
  • 駅徒歩5分以内の物件は平均2,800万円以上と高い評価
  • 今後は緩やかな価格上昇と、リノベーション市場の拡大が予想される

 

広島市東区の中古マンション市場は、安定した価格推移と多様な物件選択肢が特徴となっています。本記事では、最新データに基づいて現在の市場状況と将来の見通しについて詳細に解説します。住宅購入を検討されている方々、不動産投資を検討されている方々、あるいは現在東区に住んでいて資産価値の推移に関心をお持ちの方々にとって、有益な情報となれば幸いです。

広島市東区は、広島市の東部に位置し、JR山陽本線やアストラムラインなどの交通網が整備され、広島駅にも近いことから、通勤・通学の利便性が高いエリアです。また、牛田山や二葉山などの自然環境も豊かで、都市生活と自然の調和が取れた住環境が魅力となっています。このような特性を持つ東区の中古マンション市場について、詳細なデータと分析結果をお届けします。

【東区】 現在のマンション相場の状況

広島市東区の中古マンションの平均価格は、専有面積70m²の物件で2,199万円、平米単価では31万円となっています。この価格帯は、広島市内の他区と比較しても比較的手頃な水準にあり、ファミリー層を中心に安定した需要があります。広島市中区の平均価格(70m²で3,100万円前後)と比較すると約30%低い価格設定となっており、コストパフォーマンスを重視する購入者にとって魅力的なエリアと言えるでしょう。

東区内でも、駅からの距離や築年数によって価格差が大きく、例えば広島駅に近い光町エリアでは平米単価が35万円前後となる一方、戸坂エリアでは25万円台の物件も多く見られます。また、アストラムライン沿線の牛田エリアは、自然環境の良さと交通の利便性から人気が高く、新しいマンションでは平米単価が50万円を超える物件も珍しくありません。

物件タイプ別に見ると、大規模マンション(総戸数100戸以上)では管理体制の充実や共用施設の充実から、同じエリア内の中小規模マンションと比較して5〜10%程度高い価格設定となる傾向があります。例えば70m²台の物件が2,700万円前後で取引されており、同エリアの中小規模マンションと比較して約8%高い価格となっています。

広島市東区の中古マンション平均価格推移(70m²物件)

上記のグラフからも分かるように、東区の中古マンション価格は過去3年間で大きな変動はなく、比較的安定した推移を示しています。2023年初頭にやや上昇した後、2024年初頭には若干下落し、現在は再び微増傾向にあります。この安定した価格推移は、東区の中古マンション市場が投機的な動きに左右されにくく、実需に支えられた健全な市場であることを示しています。

 

価格推移の特徴と分析

過去3年間の価格推移を詳細に分析すると、広島市東区の中古マンション価格は0.27%程度の上昇にとどまっています。年度別の変動を見ると以下のような特徴があります:

  • 3年前→2年前:5.13%上昇(コロナ禍での住環境見直しの影響)
  • 2年前→1年前:4.86%下落(金利上昇による購買意欲の減退)
  • 1年前→現在:0.25%上昇(市場の緩やかな回復傾向)

この推移は、広島県全体の直近3年間の変動率(10.60%上昇)と比較すると、かなり緩やかな上昇となっています。これは東区の物件供給が比較的安定していることや、新築マンションの供給が一定数あることが要因と考えられます。

特に注目すべきは、コロナ禍での住環境見直しによる一時的な価格上昇後、金利上昇の影響で価格が調整され、現在は再び緩やかな上昇傾向に転じている点です。この傾向は、実需に基づいた健全な市場の動きと言えるでしょう。

また、エリア別に見ると、牛田・広島駅北側エリアでは過去3年間で約3〜5%の上昇、戸坂・温品エリアでは約1〜2%の下落と、エリアによって異なる傾向が見られます。これは、交通利便性の高いエリアへの需要集中と、郊外エリアでの供給過多が影響していると考えられます。

上記のグラフからも明らかなように、広島市東区の価格上昇率は他区と比較して最も低く、安定した推移を示しています。これは、東区が既に成熟した住宅地であり、急激な再開発や大規模な新築供給が少ないことが要因と考えられます。一方で、中区や南区では再開発や新築マンションの供給が活発であり、それに伴う価格上昇が顕著となっています。

また、物件タイプ別に見ると、広島市東区では以下のような傾向が見られます。

  • タワーマンション(20階以上):過去3年間で約5〜7%上昇
  • 大規模マンション(総戸数100戸以上):過去3年間で約2〜4%上昇
  • 中規模マンション(総戸数30〜99戸):過去3年間で約0〜2%上昇
  • 小規模マンション(総戸数30戸未満):過去3年間で約1〜3%下落

この傾向から、大規模・高層マンションへの需要が高まっていることが分かります。これは、管理の安定性や防災・セキュリティ面での安心感、共用施設の充実などが評価されているためと考えられます。

専門家の見解

「広島市東区の中古マンション市場は、他区と比較して価格変動が小さく、安定した市場と言えます。特に、実需層の多いファミリータイプの物件は、今後も安定した需要が見込まれます。一方で、築古物件については、リノベーションの質や管理状態によって価格差が大きくなる傾向があります。購入を検討する際は、建物の管理状態や修繕履歴を十分に確認することをお勧めします。」

 

エリア別相場と特性

 

広島市東区内でも、エリアによって相場や特性が大きく異なります。主要エリアの特徴と相場を詳しく見ていきましょう。

人気エリア

牛田エリア

アストラムライン牛田駅周辺は、自然環境と交通の利便性を兼ね備えたエリアとして人気があります。牛田山の緑豊かな環境に囲まれながらも、アストラムラインで本通駅まで約10分という利便性の高さが魅力です。また、近隣には牛田小学校や牛田中学校があり、教育環境も充実しています。

このエリアでは、「パークナード」シリーズや「ヴェルディ」シリーズなどの大手デベロッパーによる高品質なマンションが多く、設備や管理状態の良さから高い評価を得ています。特に「パークナード牛田本町」は、交通利便性や共用施設の充実、管理体制の良さから、築年数を経ても高い資産価値を維持しています。

事例1: 「パークナード牛田本町ウエストウィング」(2018年6月竣工)では、71.36m²の物件が3,635万円前後で取引されており、平米単価は約51万円と東区内でも高水準です。南向きバルコニーで日当たり良好、ウォークインクローゼットや食洗機などの設備も充実しており、共用施設にはキッズルームやゲストルームも完備されています。

事例2 「パークナード牛田旭」(2015年2月竣工)では、65.96m²で3,263万円(平米単価約49.5万円)となっています。アストラムライン不動院前駅徒歩7分の立地で、24時間有人管理体制や防犯カメラの設置など、セキュリティ面も充実しています。最上階の物件では眺望も良く、プレミアム価格がついているケースもあります。

事例3 「ヴェルディ牛田新町リーヴァ・ヴィスタ」(2014年12月竣工)では、75.12m²の物件が2,980万円前後(平米単価約39.7万円)で取引されています。アストラムライン不動院前駅徒歩3分という好立地で、大規模修繕も計画的に実施されており、管理状態の良さが評価されています。

牛田エリアの特徴として、築10年以内の物件では平米単価45万円以上、築10〜20年の物件でも平米単価35万円以上と、東区内では高価格帯となっています。しかし、広島市中区の同条件の物件と比較すると15〜20%程度安価であり、コストパフォーマンスの高さから人気が継続しています。

交通利便性

広島駅北側エリア(光町・二葉の里)

JR広島駅に近い光町、二葉の里エリアは、通勤・通学の利便性の高さから単身者や共働き世帯に人気があります。広島駅から徒歩圏内という立地は、県内外への移動が多い方にとって大きな魅力となっています。また、近年の広島駅周辺の再開発により、商業施設や医療機関も充実し、生活利便性が向上しています。

このエリアの特徴は、マンションの規模や築年数が多様であることです。大規模な高層マンションから、小規模な低層マンションまで様々なタイプが混在しており、予算や希望に応じた選択肢が豊富です。また、築年数の古い物件も多く、リノベーション済みの物件も増えています。

事例1 「フローレンス光町グランドアーク」(2005年10月竣工)では、91.57m²の物件が3,756万円前後(平米単価約41万円)で取引されています。広島駅徒歩15分の立地で、総戸数180戸の大規模マンションであり、管理体制の充実や共用施設の豊富さが評価されています。特に、24時間有人管理や充実した防災設備は、安心感を求める購入者に人気です。

事例2 「ハウス・バーンフリート二葉の里」(2002年11月竣工)では、68.46m²で2,986万円(平米単価約43.6万円)と、築年数を考慮すると高い価格水準を維持しています。広島駅徒歩8分という好立地に加え、独特の外観デザインと高い建物品質が評価されています。また、計画的な大規模修繕の実施により、築23年とは思えない管理状態の良さも特徴です。

広島駅北側エリアでは、駅からの距離が価格に大きく影響しており、駅徒歩5分以内の物件は平米単価50万円以上、徒歩10分以内でも平米単価40万円以上と高価格帯となっています。一方、駅から徒歩15分以上離れると平米単価は30万円台まで下がり、予算に応じた選択が可能です。

また、このエリアでは築年数よりも立地や管理状態が価格に影響する傾向があり、築20年以上の物件でも適切な管理がなされていれば高い価格水準を維持しています。特に、大規模修繕が計画的に実施されている物件や、リノベーション済みの物件は人気が高く、築年数の古さをカバーしています。

コスパ重視

矢賀・戸坂エリア

比較的価格が抑えめで、ファミリー向け物件が多いエリアです。特に矢賀駅周辺は、JR山陽本線の利用が可能で、広島駅まで一駅という利便性があります。また、天神川駅へのアクセスも良く、通勤の利便性と住環境のバランスが取れています。戸坂エリアは、アストラムライン戸坂駅を中心に住宅地が広がり、自然環境も豊かで子育て世帯に人気があります。

このエリアの特徴は、比較的広い専有面積の物件が手頃な価格で購入できることです。70m²以上の3LDKタイプの物件が2,500万円前後で多く流通しており、子育て世帯にとって魅力的な選択肢となっています。また、駐車場の確保がしやすく、車での生活を前提とした世帯にも適しています。

事例1 「ベリスタ矢賀」(築17年)では、72.11m²の物件が2,441万円前後(平米単価約33.9万円)で取引されています。JR矢賀駅徒歩7分の立地で、スーパーやドラッグストアも近く、生活利便性も高いエリアです。共用部分の管理状態も良好で、エントランスや廊下などの清掃も行き届いています。

事例2 「ヴェルディ戸坂ガーデンフィールズ」(2011年6月竣工)では、78.08m²で2,210万円(平米単価約28.3万円)と、比較的手頃な価格設定となっています。アストラムライン戸坂駅徒歩10分の立地で、周辺には戸坂小学校や戸坂中学校があり、教育環境も整っています。また、敷地内には広い緑地帯があり、子どもの遊び場としても活用されています。

事例3 「フローレンス戸坂」(築28年)では、75.60m²の物件が1,780万円前後(平米単価約23.5万円)で取引されています。築年数は経っていますが、2018年に大規模修繕が実施されており、外観や共用部分の状態は良好です。また、管理費や修繕積立金も適正水準に設定されており、長期的な維持管理の面でも安心感があります。

矢賀・戸坂エリアでは、築10年以内の物件でも平米単価は35万円前後、築10〜20年の物件では平米単価25〜30万円程度と、牛田エリアや広島駅北側エリアと比較して20〜30%程度安価な価格設定となっています。このため、予算を重視する購入者や、広い専有面積を希望する家族世帯にとって魅力的なエリアとなっています。

また、このエリアでは近年、中古マンションのリノベーション事例も増えており、築古物件を購入してリノベーションを行うことで、コストを抑えながら理想の住まいを実現するケースも見られます。例えば、「サンハイツ矢賀」(築35年)では、78.12m²の物件を1,580万円で購入し、約800万円のリノベーション費用をかけることで、新築同様の内装と最新設備を備えた住まいを総額2,380万円(平米単価約30.5万円)で実現した事例もあります。

静かな住環境

温品・福田エリア

東区の東部に位置する温品・福田エリアは、比較的静かな住環境が特徴で、自然も多く残るエリアです。JR山陽本線の温品駅を中心に住宅地が広がっており、広島駅までの所要時間も約7分と、通勤にも便利なエリアとなっています。

このエリアの特徴は、価格の手頃さと住環境の良さのバランスです。特に、温品川沿いや福田の丘陵地には眺望の良い物件も多く、自然環境を重視する方に人気があります。また、大型商業施設「フジグラン東広島」も近く、買い物の利便性も確保されています。

事例1: 「エメラルドマンション上温品」(1989年6月竣工)では、62.88m²の物件が1,279万円(平米単価約20.3万円)と、非常に手頃な価格で取引されています。JR温品駅徒歩15分の立地で、周辺は閑静な住宅地となっています。築年数は経っていますが、2015年に外壁塗装や屋上防水などの大規模修繕が実施されており、外観の状態は良好です。また、エレベーターのリニューアルも完了しており、共用部分の設備更新も計画的に行われています。

事例2: 「グリーンヒル温品」(築18年)では、80.25m²の物件が2,180万円前後(平米単価約27.2万円)で取引されています。JR温品駅徒歩8分の立地で、スーパーやコンビニも近く、生活利便性も確保されています。総戸数42戸の中規模マンションで、管理組合の活動も活発であり、共用部分の清掃や植栽の手入れも行き届いています。

温品・福田エリアでは、築10年以内の物件でも平米単価は30万円前後、築10〜20年の物件では平米単価25万円前後、築20年以上の物件では平米単価20万円前後と、東区内でも特に手頃な価格帯となっています。このため、予算を重視する一次取得者や、広い専有面積を求めるファミリー層に人気があります。

また、このエリアでは近年、高齢化に伴う住み替えにより、良好な状態で維持管理されてきた物件が市場に出てくるケースも増えています。例えば、「ライオンズマンション温品第2」(築32年)では、当初から住んでいた高齢の所有者が住み替えのために売却した物件が、内装や設備の状態が良好なまま市場に出て、若いファミリー層に購入されるケースも見られます。

 

築年数別の価格帯と特徴

東区の中古マンションは築年数によって価格差が大きく、多様な選択肢があります。以下の表は築年数別の平均的な価格帯と特徴をまとめたものです。

築年数 70m²物件の平均価格 平米単価 特徴と注意点 代表的な物件例
新築〜5年 3,500万円〜4,500万円 50万円〜65万円 設備が新しく、管理状態も良好。省エネ性能や耐震性能も高い。ただし、初期費用が高く、価格下落リスクもある。 「ラルステージ天神川駅前」「ヴェルディステーションテラス牛田新町」
6年〜10年 3,000万円〜4,000万円 43万円〜57万円 比較的新しく、価格も落ち着いている。新築時の価格下落が一段落し、安定した資産価値を持つ。設備の経年劣化はまだ少ない。 「サンズガラリエ中山」「パークナード牛田本町ウエストウィング」「ザ・広島タワー」
11年〜20年 2,500万円〜3,500万円 36万円〜50万円 価格と品質のバランスが良い。第1回目の大規模修繕が完了している物件が多く、外観や共用部の状態も確認しやすい。設備の更新時期に入るため、修繕履歴の確認が重要。 「ヴェルディ牛田新町」「パークナード牛田旭」「フローレンス東蟹屋グランドアーク」
21年〜30年 1,800万円〜2,800万円 26万円〜40万円 リノベーション済み物件が増加。第2回目の大規模修繕の実施状況が資産価値に大きく影響。給排水管や電気設備の更新状況の確認が必須。管理組合の運営状況も重要な判断材料。 「ハウス・バーンフリート中山」「ハウス・バーンフリート二葉の里」「フローレンス光町グランドアーク」
31年以上 1,000万円〜2,000万円 14万円〜29万円 価格は手頃だが、修繕履歴の確認が重要。第3回目の大規模修繕が計画・実施されているか、修繕積立金の積立状況、管理組合の活動状況などを詳細に確認する必要がある。耐震性能も購入判断の重要な要素。 「ライオンズヒルズ牛田早稲田」「トーカンマンション山根町」「エメラルドマンション上温品」

築年数による価格差は、単に経年劣化だけでなく、建築基準法の改正による耐震性能の違いや、設備・仕様の違い、管理状態の差などが複合的に影響しています。特に、1981年の新耐震基準導入前後や、2000年の住宅品質確保法施行前後では、建物の品質や性能に大きな差があります。

また、同じ築年数でも、大規模修繕の実施状況や管理組合の運営状況によって、物件の状態や資産価値は大きく異なります。例えば、「トーカンマンション山根町」(築33年)と「サンシティー牛田」(築34年)では、同じような築年数ですが、前者は計画的な大規模修繕の実施と適切な修繕積立金の設定により、70m²の物件で1,800万円前後(平米単価約25.7万円)で取引されているのに対し、後者は大規模修繕の遅れや修繕積立金の不足から、同程度の広さの物件でも1,200万円前後(平米単価約17.1万円)と、約30%の価格差が生じています。築古物件を検討する際は、以下のポイントを特に注意深く確認することをお勧めします。

  • 大規模修繕の履歴と計画:過去の大規模修繕の実施時期と内容、今後の修繕計画の有無
  • 修繕積立金の積立状況:修繕積立金の残高と月額、長期修繕計画との整合性
  • 管理組合の活動状況:総会の開催状況、理事会の活動状況、管理組合の財務状況
  • 設備の更新状況:給排水管、エレベーター、電気設備などの更新履歴
  • 耐震性能:耐震診断の実施状況、必要に応じた耐震補強の実施状況

一方、築浅物件を検討する際は、以下のポイントに注意が必要です。

  • 価格下落リスク:新築時からの価格下落率は一般的に5年程度で15〜20%程度
  • 管理費・修繕積立金の設定:分譲時は低めに設定されていることが多く、将来的な値上げの可能性
  • 施工品質:建設会社の実績や評判、アフターサービスの充実度
  • 周辺環境の変化:今後の再開発計画や新築マンションの供給予定など

 

交通アクセス別の価格傾向

東区内でも駅からの距離によって価格差が生じています。以下は駅徒歩圏内の物件の価格傾向です。

駅徒歩距離別の平均価格(70m²物件)

特に「ラルステージ天神川駅前」(築4年、駅徒歩2分)のような新築で駅近の物件は、71.34m²で4,216万円(平米単価約59.1万円)と高価格帯となっています。一方、「エメラルドマンション上温品」(築36年、駅から遠い)では、62.88m²で1,279万円(平米単価約20.3万円)と、同じ東区内でも大きな価格差があります。

駅からの距離による価格差は、単に通勤・通学の利便性だけでなく、日常生活における買い物や飲食、医療機関へのアクセスなど、総合的な生活利便性を反映しています。特に、共働き世帯や高齢者世帯では、駅近物件への需要が高く、価格プレミアムが付きやすい傾向があります。

また、駅の種類によっても価格差が生じています。広島市東区内の主要な駅別の価格傾向は以下の通りです。

駅名 路線 駅徒歩10分以内の物件平均価格(70m²) 特徴
広島駅 JR山陽本線他 3,500万円〜4,200万円 広島市の玄関口として高い利便性。再開発により商業施設も充実。県内外へのアクセスも良好。
天神川駅 アストラムライン 3,200万円〜3,800万円 本通駅まで約5分と都心へのアクセスが良好。周辺には商業施設も多く、生活利便性が高い。
牛田駅 アストラムライン 3,000万円〜3,600万円 自然環境と都市の利便性のバランスが良い。教育環境も充実しており、ファミリー層に人気。
不動院前駅 アストラムライン 2,800万円〜3,400万円 牛田エリアの中でも比較的静かな住環境。高台にあり眺望の良い物件も多い。
矢賀駅 JR山陽本線 2,400万円〜3,000万円 広島駅まで一駅と通勤に便利。比較的手頃な価格帯で、コストパフォーマンスを重視する層に人気。
戸坂駅 アストラムライン 2,200万円〜2,800万円 自然環境が豊かで子育て環境も良好。価格も手頃で、ファミリー層の一次取得に適している。
温品駅 JR山陽本線 2,000万円〜2,600万円 静かな住環境が特徴。価格が最も手頃で、広い専有面積を求める世帯に適している。

駅からの距離に加えて、駅周辺の商業施設や医療機関、教育施設などの充実度も価格に影響します。例えば、「クレヴィア広島駅前」(築3年)は広島駅徒歩5分の立地に加え、エキエやASSEなどの商業施設、広島駅前クリニックなどの医療機関も近く、生活利便性が極めて高いことから、70.15m²で4,280万円(平米単価約61万円)という高価格での取引が見られます。

一方、駅から離れていても、バス路線が充実していたり、大型商業施設が近いなど、生活利便性が確保されている物件もあります。例えば、「グランドメゾン東広島」(築12年)は最寄り駅からは徒歩20分以上かかりますが、バス停が近く、大型商業施設「フジグラン東広島」にも徒歩圏内であることから、75.80m²で2,580万円(平米単価約34万円)と、立地条件を考慮すると比較的高い価格水準を維持しています。

 

今後の展望と投資価値

広島市東区の中古マンション市場は、以下の要因から今後も安定した推移が予想されます。

緩やかな価格上昇傾向

東区の中古マンション価格は急激な変動がなく、安定した資産価値が期待できます。特に広島駅周辺の再開発が進む中、光町や二葉の里エリアは今後も需要の高まりが予想されます。広島駅北口の二葉の里地区では、オフィスビルや医療施設、商業施設などの開発が進んでおり、周辺の住宅需要も高まると予想されます。

事例: 「フローレンス東蟹屋グランドアーク」のような広島駅徒歩圏内の物件は、築20年でも85.19m²で3,307万円(平米単価約38.8万円)と高い価格水準を維持しており、今後も安定した資産価値が期待できます。特に、広島駅周辺の再開発による利便性向上や、新幹線を利用した県外からの通勤者の増加などが、このエリアの需要を下支えすると考えられます。

また、広島市全体の人口は緩やかな減少傾向にありますが、都心回帰の流れから中心部への人口集中は続いており、東区も広島駅に近いエリアを中心に人口維持が期待できます。特に、単身世帯や高齢者世帯の増加に伴い、利便性の高いマンションへの需要は今後も堅調と予想されます。

交通インフラの充実による利便性向上

広島駅周辺の再開発や交通網の整備により、東区全体の利便性が向上しています。特にアストラムライン沿線の牛田・白島エリアは、今後も人気が継続すると予想されます。また、広島高速5号線の整備により、東区と広島都心部のアクセスが向上し、通勤時間の短縮が期待されます。

事例: 「ヴェルディステーションテラス牛田新町」(2023年5月竣工、不動院前駅徒歩4分)は、70.55m²で3,733万円(平米単価約52.9万円)と高価格ながらも需要が安定しています。アストラムラインの利便性に加え、周辺の道路整備も進んでおり、車での移動もしやすくなっています。また、自転車専用レーンの整備も進んでおり、環境に配慮した交通手段の選択肢も増えています。

さらに、広島駅の新幹線口(北口)の整備が進み、二葉の里地区の開発と合わせて、広島駅北側エリアの利便性が大きく向上しています。これにより、従来は南口(市内中心部側)と比較して評価が低かった北側エリアの価値が高まっており、今後も価格上昇が期待できます。

リノベーション市場の拡大

築20年以上の物件が増加する中、リノベーション需要の高まりも予想されます。特に「ハウス・バーンフリート」シリーズや「トーカンマンション」シリーズなど、構造がしっかりした物件はリノベーション後の価値向上が期待できます。また、リノベーション済み物件の流通も増えており、購入者の選択肢が広がっています。

事例: 「トーカンマンション山根町センターウイングC棟」(1993年3月竣工)では、リノベーション済み物件が70.07m²で1,810万円から3,703万円(112.26m²)と幅広い価格帯で取引されており、リノベーションによる付加価値創出の可能性を示しています。特に、間取りの変更や設備の更新、断熱性能の向上などを含む本格的なリノベーションを施した物件は、築年数を感じさせない居住性と、新築と比較して割安な価格が評価されています。

リノベーション市場の拡大は、築古物件の資産価値維持にもつながっています。例えば、「ライオンズマンション牛田本町」(築38年)では、一般的な築古物件の相場より15〜20%高い価格で取引されており、これはリノベーション適性の高さが評価されているためと考えられます。構造躯体がしっかりしており、専有面積にゆとりがあり、駅近という立地条件が、リノベーション適性の高さにつながっています。

少子高齢化の影響と対策

広島市全体で進む少子高齢化は、中長期的には不動産市場にも影響を与える可能性があります。しかし、東区は広島市の中心部に近く、教育機関や医療施設も充実していることから、他のエリアと比較して影響は限定的と予想されます。

事例: 「クラース二葉の里テラス」(2016年2月竣工)のような医療施設に近い物件は、60.12m²で3,307万円(平米単価約55万円)と高い評価を受けており、高齢化社会においても需要が見込まれます。特に、広島大学病院や県立広島病院などの大規模医療機関へのアクセスが良好な物件は、高齢者世帯からの需要も高く、資産価値の安定が期待できます。

また、高齢者向けの設備や仕様を備えた物件も増えています。例えば、「サンパレス光町」(築25年)では、エレベーターのバリアフリー化や共用部分の手すり設置、宅配ボックスの設置など、高齢者の利便性を高める改修が行われており、高齢者世帯からの評価も高くなっています。

一方、少子化の影響については、東区内でも学校の統廃合が進んでいますが、残された学校の教育環境の充実や、通学区域の見直しなどにより、教育環境の質は維持されています。特に、牛田小学校や尾長小学校などは、少人数教育のメリットを生かした特色ある教育活動を展開しており、子育て世帯からの評価も高くなっています。

災害リスクと対策

広島市は2018年の西日本豪雨災害の被害を受けましたが、東区は比較的被害が少なかったエリアです。ただし、一部の丘陵地や河川沿いでは土砂災害や浸水のリスクがあります。マンション購入を検討する際は、ハザードマップで災害リスクを確認することが重要です。

事例1: 「ザ・広島タワー」(2010年5月竣工築14年)は、高層階のため浸水リスクが低く、また耐震性能も高いことから、災害リスクへの対策が評価され、80.25m²で4,180万円(平米単価約52.1万円)と高価格での取引が見られます。特に、非常用発電設備や防災備蓄倉庫、災害時の給水設備など、災害対策が充実している点が評価されています。

事例2: 「ラルステージ天神川駅前」(築4年)では、非常用電源の確保、防災備蓄倉庫の設置など、災害対策を重視した設計となっています。また、天神川の氾濫に備えた浸水対策として、1階部分を駐車場やピロティとし、居住スペースを2階以上に配置するなどの工夫も見られます。

東区内でも、特に牛田山周辺や戸坂の丘陵地では土砂災害警戒区域に指定されているエリアがあります。例えば、「ヴェルディ戸坂ガーデンフィールズ」は土砂災害警戒区域に近接していますが、擁壁の設置や排水設備の充実など、土砂災害対策が施されています。

また、温品川や猿猴川沿いのエリアでは浸水リスクがあります。「フローレンス東蟹屋グランドアーク」などの物件では、1階部分を駐車場やエントランスとし、居住スペースを2階以上に配置することで浸水リスクを軽減しています。

災害リスクは物件価格にも影響しており、同じエリア内でも災害リスクの低い立地の物件は5〜10%程度高い価格で取引される傾向があります。例えば、牛田エリアでも「パークナード牛田本町」は、同エリア内の他の物件と比較して約8%高い価格水準となっています。

購入前の確認ポイント
  • 広島市のハザードマップで浸水想定区域や土砂災害警戒区域を確認する
  • マンションの災害対策(耐震性、浸水対策、非常用設備など)を確認する
  • 過去の災害履歴や被害状況を確認する
  • 管理組合の防災計画や避難訓練の実施状況を確認する
  • 災害時の避難場所や避難経路を確認する

近年の新築マンションでは、災害対策が重視されており、免震・制震構造の採用や、非常用電源の確保、防災備蓄倉庫の設置など、様々な対策が施されています。一方、築古物件では耐震性能や防災設備が現在の基準に満たない場合もあるため、購入前に耐震診断の結果や大規模修繕での耐震補強の実施状況を確認することが重要です。

また、マンションの立地だけでなく、周辺の避難場所や避難経路、医療機関へのアクセスなども確認しておくことが大切です。例えば、「クラース二葉の里テラス」は広島大学病院に近く、災害時の医療アクセスが確保しやすい点も評価されています。

 

【まとめ】東区の中古マンション市場の特徴と今後の見通し

広島市東区の中古マンション市場は、安定した価格推移と多様な物件選択肢が特徴となっています。エリアによって価格帯や特性が異なるため、自分のライフスタイルや予算に合わせた選択が可能です。

エリア 価格帯(70m²物件) 特徴 向いている層
牛田エリア 2,800万円〜3,800万円 自然環境と交通の利便性のバランスが良い。教育環境も充実。 子育て世帯、自然環境を重視する層
広島駅北側エリア 2,500万円〜4,500万円 交通の利便性が高く、商業施設も充実。物件タイプも多様。 単身者、共働き世帯、通勤を重視する層
矢賀・戸坂エリア 1,800万円〜2,800万円 比較的手頃な価格で広い専有面積の物件が多い。 ファミリー層、予算を重視する層
温品・福田エリア 1,200万円〜2,600万円 静かな住環境と手頃な価格が魅力。自然環境も豊か。 広い専有面積を求める世帯、静かな環境を重視する層

今後の広島市東区の中古マンション市場は、以下のような傾向が予想されます。

  • 緩やかな価格上昇:特に広島駅周辺や牛田エリアでは、利便性の高さから今後も需要が堅調と予想され、緩やかな価格上昇が見込まれます。
  • リノベーション市場の拡大:築20年以上の物件が増加する中、リノベーションによる付加価値創出が進み、築古物件でも立地や構造がしっかりした物件は資産価値を維持しやすくなると予想されます。
  • 二極化の進行:立地条件の良い物件や管理状態の良好な物件と、そうでない物件との価格差が拡大する傾向が予想されます。特に、大規模修繕の実施状況や管理組合の運営状況が資産価値に大きく影響すると考えられます。
  • 環境性能の重視:省エネ性能や断熱性能などの環境性能が評価される傾向が強まり、断熱リフォームや設備更新などの環境性能向上リノベーションの需要が高まると予想されます。
  • 災害対策の重視:近年の災害増加を受け、耐震性能や浸水対策などの災害対策が評価される傾向が強まり、災害リスクの低い立地や災害対策が充実した物件の需要が高まると予想されます。

中古マンションを購入する際は、価格や間取りだけでなく、立地条件、建物の品質、管理状態、修繕履歴、周辺環境など、多角的な視点で物件を評価することが重要です。特に、長期的な資産価値を考慮する場合は、管理組合の運営状況や修繕積立金の積立状況、大規模修繕の実施状況などを詳細に確認することをお勧めします。

また、自分のライフスタイルや将来計画に合わせた物件選びも大切です。例えば、子育て世帯であれば教育環境や子どもの遊び場の充実度、高齢者世帯であれば医療機関へのアクセスやバリアフリー対応の状況、共働き世帯であれば通勤の利便性や生活サポート施設の充実度など、自分にとって重要な条件を明確にして物件を選ぶことが満足度の高い住まい選びにつながります。

広島市東区は、都市の利便性と自然環境のバランスが取れたエリアであり、多様なライフスタイルに対応できる住環境が整っています。本記事が、広島市東区での中古マンション購入を検討されている方々の参考となれば幸いです。

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この記事を書いた人
﨑ちゃん

新築マンションに携わって30年!!
企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

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