内廊下と外廊下のメリット、違い、選ぶポイント 【簡易版】

マンションの基礎知識

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マンションの内廊下と外廊下

分譲マンションの内廊下と外廊下【高級・後悔・怖い・虫】】の記事をサルでもわかるように、簡単にQ&A方式でまとめました。

 

分譲マンションの内廊下と外廊下 Q&A

Q:内廊下外廊下の基本的な違いは何ですか?

A:外廊下は建物の外側に設置された開放的な廊下で、直接外気に触れる構造です。一方、内廊下は建物内部に完全に内包された廊下で、ホテルのような雰囲気を持ち、空調で温度・湿度管理されています。

 

Q:外廊下のメリットは何ですか?

A:主なメリットは4つあります。①管理費・修繕費が安いコスト面での優位性、②優れた通気性と換気効率、③煙が外に流れやすい防災面での安全性、④南側に住戸が並ぶことが多く採光が良い点です。

 

Q:外廊下のデメリットは何ですか?

A:主なデメリットは3つあります。①雨風や暑さ寒さなど天候の影響を受けやすい、②外部から見えやすくプライバシーや防犯面での懸念がある、③特に高層階では転落などの安全面での懸念があります。

 

Q:内廊下のメリットは何ですか?

A:主なメリットは4つあります。①ホテルのような高級感と快適性、②外部からの視線を遮断できるプライバシーと防犯性の高さ、③年間を通じて快適な温熱環境、④資産価値が維持されやすい点です。

 

Q:内廊下のデメリットは何ですか?

A:主なデメリットは3つあります。①空調・照明・内装材などの高い管理・修繕コスト、②廊下側の部屋が暗くなりがちな採光・風通しの問題、③煙がこもりやすい火災時のリスクです。

 

Q:どのような人に外廊下が向いていますか?

A:以下のような方に向いています。①コスト意識の高い人、②開放感や自然を重視する人、③防災意識の高い人です。

 

Q:どのような人に内廊下が向いていますか?

A: 以下のような方に向いています。①高級感や快適性を重視する人、②プライバシーや防犯性を重視する人、③快適な温熱環境を求める人です。

 

Q:折衷型マンションとは何ですか?

A:中央に吹き抜けがあり、その周囲に廊下が巡らされているタイプで、内廊下の高級感と外廊下の通気性を両立しています。完全な密閉空間ではないため火災時の安全性が向上しますが、管理コストは内廊下に近い場合が多いです。

 

Q9:内廊下のマンションを選ぶ際のポイントは?

A:主なポイントは4つあります。①換気設備や空調設備の確認、②管理費や修繕積立金の確認、③採光性や快適性の確認、④災害時の避難経路の確認です。

 

Q:外廊下のマンションを選ぶ際のポイントは?

A:主なポイントは3つあります。①廊下の構造と防水対策、②オートロックなどの防犯対策の確認、③窓や壁の断熱性能です。

 

Q:広島のマンションの廊下タイプの特徴は?

A:広島では圧倒的に外廊下が主流で、内廊下は「ザ・ライオンズ横川」「THEフローレンス比治山本町」などの高級物件に限られています。

 

 

 

分譲マンションの内廊下の問題点

内廊下タイプの分譲マンションには、高級感や快適性などの魅力がある一方で、いくつかの重要な問題点も存在します。主な問題点は以下の通りです。

1. 高い管理・修繕コスト

内廊下は建物内部に位置するため、維持管理に多くのコストがかかります。

  • 空調設備の維持管理費用(24時間稼働の場合も多い)
  • 常時点灯している照明の電気代
  • カーペットなどの内装材の清掃・交換費用
  • 壁や天井などの修繕費用

これらのコストは月々の管理費や修繕積立金に反映され、外廊下タイプと比較して所有者の経済的負担が大きくなります。特に古い物件では設備の更新時期に大幅な修繕積立金の値上げが発生することもあります。

2. 採光・風通しの問題

内廊下タイプのマンションでは構造上の制約から、

  • 廊下側の部屋に窓がない、または小さな窓しかない場合が多い
  • 風の通り道ができにくく、自然換気が難しい
  • 廊下側に面した部屋(特に北側)が暗くなりがち
  • 換気設備に頼らざるを得ないため、設備故障時に深刻な問題が生じる

これらの問題は特に日当たりを重視する日本の住環境では大きなデメリットとなります。

3. 火災時のリスク

内廊下は密閉された空間であるため、火災時に特有のリスクがあります。

  • 煙がこもりやすく、一酸化炭素中毒のリスクが高まる
  • 視界が確保しにくく、避難が困難になる可能性がある
  • 避難経路が限られる(主にバルコニー側のみ)
  • 停電時に照明が確保できないと暗闇での避難を強いられる

これらの火災リスクは、適切な防災設備(排煙設備、非常用照明、スプリンクラーなど)の整備によって軽減できますが、構造上の特性として認識しておく必要があります。

4. 設備故障時の影響が大きい

内廊下は設備に依存する部分が多いため、

  • 空調設備の故障時に温度・湿度管理ができなくなる
  • 換気設備の故障時に空気の循環が滞る
  • 照明設備の故障時に真っ暗になる可能性がある
  • エレベーター故障時の代替経路が限られる

特に高層階の場合、これらの設備故障は生活に大きな影響を与えます。

5. 湿気やカビの問題

内廊下は外気との接触が少ないため、

  • 湿気がこもりやすい
  • 適切な換気がされないとカビが発生しやすい
  • 特に梅雨時期や結露が発生しやすい冬季に問題が顕著になる

これらの問題は、定期的な換気や除湿器の使用などで対策が必要です。

6. 騒音問題

内廊下は音が反響しやすい構造のため、

  • 廊下での会話や足音が響きやすい
  • ドアの開閉音が伝わりやすい
  • エレベーターの音や機械音が伝わりやすい

特に深夜や早朝の騒音は住民間のトラブルの原因になることもあります。

7. 共用部分の劣化が見えにくい

内廊下は外部から見えないため、

  • 共用部分の劣化や損傷が発見されにくい
  • 管理が行き届かないと急速に美観が損なわれる
  • 修繕の必要性が見過ごされやすい

これらの問題は定期的な点検と適切な管理体制によって対処する必要があります。

内廊下タイプのマンションを検討する際は、これらの問題点を十分に理解し、実際の物件がどのような対策を講じているかを確認することが重要です。高級感や快適性と引き換えに、これらの問題点とそれに伴うコストを受け入れられるかどうかを慎重に判断しましょう。

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この記事を書いた人
﨑ちゃん

新築マンションに携わって30年!!
企画から販売、物件マネージャーまで。最近では仲介もやってます。宅建・FP2級・管理士持ってます。趣味が嵩じて大型バイク・潜水士も持ってます。好きなデべは地所さん、野村さん、明和さん、住不さん。

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